記念すべきデビューシングル。春を心待ちにする気持ちと、淡い恋心を描いた言葉とメロディが、彼らを生んだ北海道の広大な風景を思い起こさせてくれる。ジャケットにあしらわれた北海道の地図が余計にそう感じさせるのかもしれないが、サウンドは、特にリズムセクションは当時流行していた西海岸サウンドを感じさせてくれる。ゆったりとした玉置のボーカルは、その声が持つ何といえない切なさを、改めて感じさせてくれ、表現力の豊かさに感心させられる。前年に井上陽水の全国ツアーに帯同し、このシングルの発売日の前月に、「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ系)に、井上陽水のバックバンドとしてテレビ初出演を果たす。