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- ぷり
- 水咲加奈
- 目的地に向かって歩いていたつもりが迷子になってしまった。すると偶然喫茶店らしき看板が。一期一会。少しだけ寄ってみよう。作り込みすぎていない風情とお母さんの素朴な笑顔。思いがけず元気をもらった。
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- ブーケ
- 水咲加奈
- 友達との定期茶会。私は珈琲、彼女はミックスジュースを飲みながら、好きな音楽や人について疲れ果てるまで話した。互いに違うものに夢中で、互いに押し付けるわけでもなく、互いの報告を聞き合う時間。
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- ボンネット
- 水咲加奈
- 好きな先輩と熱海へ。セピアがかった煌びやかな店内、積もる話も多くつい長居してしまう。帰りがけに93歳のご主人が、店の名前の由来や古い映画、音楽について美しい瞳で熱弁してくれて、とても励まされた。
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- slow boat
- 水咲加奈
- 深煎りの珈琲とケーキを堪能していると、後から来たアメリカ人の青年が隣席で同じものを注文した。まるで友達のような、会ったばかりの私達。彼はニューヨークの問題について教えてくれた。
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- 鏡よ鏡
- 水咲加奈
- 「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」白雪姫のお話のような今の世の中。 他人を羨ましく思ったり、嘘で塗り固めたりするけど、ホントの自分はどこ? そんな欲望にまみれた私達に対しての「皮肉の歌」 鏡に映った自分はホントの自分なのか?
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- モンド
- 水咲加奈
- 頑張った後の午後の贅沢。珈琲と、読んでいる小説のクライマックスに、久しぶりに時を忘れて夢中になった。読了後に見渡した店内が広く、綺麗で、良い時間を過ごせたことをゆっくりと実感した。