ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番「レニングラード」/ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

アルバム

ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番「レニングラード」

ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

2013/6/19リリース

4曲収録

916

再生時間:79分07秒 / コーデック:AAC(320Kbps)

ファイルサイズ:182.67 MB

■ショスタコーヴィチの第8集。とりわけ人気の高い第7番「レニングラード」の登場です。「私はこの第七交響曲を我々のファシズムに対する戦いと我々の革命的勝利、そして我が故郷レニングラードに捧げる」とショスタコーヴィチ自身が表明したことから「レニングラード」という通称を持つこの作品、彼の作品の中でも演奏時間が長く、また賛否両論を巻き起こしているものです。もちろん当時の聴衆や政府からは高く評価されていましたが、ショスタコーヴィチの真意がわからないため、一時期は「ソ連のプロパガンダ」として評価が下がったり、戦後の書物によって、また評価が上がったりと、今でも政治的意味合いには曖昧さがぬぐいきれない感があります。レニングラード包囲前の1941年8月頃から作曲が開始されたとされ、本来は楽章ごとに副題が付けられていましたが、作曲家自身によって破棄されました。とは言え、その緊張感あふれる音楽は思想を越えて愛されるものであり、見事な起草転結を描き出しています。さて、ペトレンコの演奏は、いつものように「混迷の背景」を感じさせることのない揺るぎない演奏で、ひたすら人間の強さと戦闘の悲惨さをダイレクトに感じさせる下心のないものです。新しいショスタコーヴィチ像と言えるでしょう。

収録曲

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