ベルリオーズ: イタリアのハロルド/他/ジョヴァンニ・ラディヴォ(ヴァイオリン)/レナード・スラットキン(指揮)/リーズ・ベルトー(ヴィオラ)/フランス国立リヨン管弦楽団

アルバム

ベルリオーズ: イタリアのハロルド/他

ジョヴァンニ・ラディヴォ(ヴァイオリン)/レナード・スラットキン(指揮)/リーズ・ベルトー(ヴィオラ)/フランス国立リヨン管弦楽団

2014/7/23リリース

7曲収録

916

再生時間:70分21秒 / コーデック:AAC(320Kbps)

ファイルサイズ:163.10 MB

■イギリスの名詩人、第6代パイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロンが1812年に出版した「チャイルド・ハロルドの巡礼」は当時大ベストセラーになりました。彼は当時の偽善と偏見に果敢に立ち向かい、また恋多き男でもあり、そんなところもベルリオーズ(1803-1869)がこの物語に音楽を付けるモチベーションになったのではないでしょうか。この作品は当初、パガニーニが演奏することを想定して書かれましたが、パガニーニが曲の出来に不満を漏らしたという説や、ベルリオーズが途中で書く気を失ったという説など様々な原因があったようで、結局のところ、第1楽章でふんだんに使われたヴィオラは、楽章が進むにしたがって姿を潜めてしまいます。しかしながら、曲全体の物語はとても面白く、まだベルリオーズ特有の「イデー・フィクス(固定観念)」もふんだんに登場し、特に第4楽章での楽器たちの喧騒と狂乱は幻想交響曲を超えるほどの熱狂を呼ぶものです。ヴィオラのリーズ・ベルトーは1982年生まれの才能あるヴィオラ奏者。この難曲を容易く手中に収めています。残りの3曲は、全て歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」に関係する作品で、有名な「ローマの謝肉祭」も元々はこの歌劇の間奏曲として作曲されたものです。「夢とカプリース」はテレサのアリアを編曲したもの(このアリア自体は初演前に削除されてしまった)で、現在では独立した曲とされています。

収録曲