mysound SPECIAL INTERVIEW!! Keishi Tanaka
New Release
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- What's A Trunk?
- Keishi Tanaka
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“NEW KICKS=新しい刺激”を2016年のテーマに掲げたKeishi Tanakaの3rdアルバム。Tokyo Recordings、fox capture planなど様々なアーティストとの共作を収録!
- アルバム
- 10曲収録
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INTERVIEW
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Keishi Tanaka"誰かと何かをやることをもう1回しっかりやってみようかな"
--まずは、最新アルバム『What's A Trunk?』についてのお話を。シンガーソングライターとしての色を強く打ち出した1st・2ndとは一転、いい意味でソロシンガーらしくないなと感じました。
前作と前々作で自分が考えるシンガーソングライターらしいものを作ることができたから、今作では誰かと何かをやること意識してやってみようかなということで、バンドっぽい作り方をしました。正直、2枚目まではRiddim Saunterと比較していた部分もあったし、1人でやることへの意地みたいなものもあって。製作面でも、曲ごとに参加してもらう人を選んで、僕が思い描くものを演奏してもらう感覚だったんです。けど、今回はメンバーも固定だし、よりプレイヤーのアイデアを取り入れることが面白く感じられるようになりましたね。僕が曲を書いて僕が歌えば、Keishi Tanakaの作品になるっていう根拠のない自信があるから、アレンジは自由でいいかなあと思えるようになったというか。気持ちに余裕が出てきたのかな。
--ソロを突き詰めた前2作によって培われたのかもしれないですね。12月1日からは、リリースツアーも始まりますが、どういったものになりそうですか?
普段のライブに関しては、最初から形式を決めないっていうのをルールにしていて。1人で弾き語りをすることもあれば、10人の大所帯でやることもあるけど、お客さんからすればどちらにしても僕を観にきたことに変わりないわけで。だから、満足感は同じじゃないとダメだし、どんな状況にも応じられるようにしないといけない。・・・って考えてたら、10パターンくらいのセットが出来ちゃって。まあ、気分屋なんですよ(笑)。だから、いろんなやり方をすることでモチベーションを保っているところもあったりするので、来てのお楽しみです。
--では、本題に移りたいと思います。今回は、『ソロミュージシャン』というテーマでプレイリストを作成していただきました。
自分がソロでやるってなったときに、いろんなソロミュージシャンの音源を聴いたんです。今回のプレイリストは、そのとき聴いていた人の曲が多いですね。
--ロックの殿堂入りも果たした、ブルー・アイド・ソウルの歌手ですね。
自分がソロで音楽を作る上で、影響を受けたシンガーですね。軽やかだけど影のある雰囲気とかリズムチェンジとかおもしろくて、こういう作品を作りたいなっていうインスピレーションみたいなものをもらいました。他にもたくさんおもしろい曲があるんですよ。僕の音楽もブルー・アイド・ソウルぽいって言われることがあるんですけど、たぶん白人が黒人の音楽に憧れたように、それと同じような現象が自分の中でも起こっているんじゃないかなって思います。 -
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--1975年リリースの曲。惜しくも今年4月に亡くなりました。
彼は、フィリーソウルという括りで話されることが多いですね。ストリングスが入ってメロウな雰囲気を持ったソウル、南部の土臭いソウルとは違ったものをやっている人ですね。どちらかというと僕もそういうフィリーソウル、フリーソウルとかモータウンとかに代表されるようなサウンドが好きです。DJのときに結構かける曲でもあります。いわゆる盛り上げる曲ではないけど、自分の好きなものをかけていいっていうときに最初のほうにかける曲ですね。 -
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--KINGS OF CONVENIENCEのメンバー。この曲は、アルバム『legao』収録曲です。
もともとKINGS OF CONVENIENCEが好きで。ノルウェーでレコーディングをしたとき、僕らがバーにいたら、オイエが入ってきたんですよ。それで、オセロで一緒に遊んだあとにライブが始まりました。それをきっかけに来日時に対バンをしたりっていうこともあります。とにかく彼の感性が好きだし、彼のように低い声で歌う曲もいつかやりたいなって思っています。 -
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--カナダ出身でパリ在住のシンガー/ピアニスト/プロデューサーである彼の名が広まったヒットナンバーです。
彼はいろんな面で有名で素晴らしいんですよね。彼の周りに重要な人物が3人いて、FeistとMockyとJamie Lidell。好きなアーティスト同士が仲間なんだなっていうのもうれしいし、4人が一緒にライブをしている動画があるんですけど、ギター・ピアノ・パーカッションを持ち回ったりしていて楽しそうなんですよ。そういう音楽のやり方っていいなって。それぞれが1人のミュージシャンとして確立されていて、リスペクトし合っている感じは、僕がこの先やりたいことでもあります。 -
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--前項でも名前が挙がりましたが、彼もカナダ出身で、さまざまな顔を持つアーティストですね。
Mockyは、昔から聴いているんですけど、まだライブを観られてなくて悔しいんですよね。最近また自分のなかで再熱していて。ちなみに、Mockyの曲で"mickymouse mother fucker"っていう曲を深夜のラジオで流そうとしたら、スタッフから「それは勘弁してください」って却下されたことがありますね。番組終わって帰るとき、お偉いさんがいたんで、かけなくて良かったって思いました(笑)。 -
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Keishi Tanaka"実は中学生のとき初めて手にした洋楽がボブ・ディラン"
--Keishiさんがボブ・ディランを挙げるのは少し意外です。
確かに意外と思われるかもしれないんですけど、実は中学生のとき初めて手にした洋楽がボブ・ディランで。兄貴にベスト盤をもらったんですけど、しっくりこなくて。それこそソロになっていろいろ聞き直してみようと思って聴いたときに、すごくいいなって思えたんですよね。もともとこの曲は、ボブ・ドローっていうジャズの人がカバーしているのを聴いて「ボブ・ディランの曲なんだ」って知ったんです。ボブ・ドローのバージョンもぜひ聴いてみて欲しいですね。 -
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--ボブはボブでも、こちらはレゲエのボブですね。
中学生のときボブ・ディランにはハマらなかったけど、高校生になってボブ・マーリーにすごくハマったんです。歌詞を読んでみようと思ったし、レゲエ自体も好きになれて。この曲に関していえば、トラックが好きです。今回のアルバムに入ってるレゲエとかロックステディっていうテイストの曲は、自分が無理しないで作れるものだし、それはもしかしたら自分のルーツみたいなものになっているからかもしれないですね。 -
--72年リリース。素晴らしい歌詞が世界中で愛されている曲です。
The dickitsでカバーもしたことあるんですけど、人生の1曲ともいえるくらい素敵な曲ですね。とにかく歌詞がいい!自分を必要としてもらうことって重要なことだと思うし、そんなことをストレートに歌ってて。僕自身、日本語で歌うようになって、こういうふうに心情をストレートに歌うのもいいんじゃないかなって思うようになりました。もちろん、今歌っても薄っぺらくなっちゃうかもしれないけど、経験を重ねたからこそ言えることがその先にあるんじゃないかなあとか。こういう歌詞を書くためには、いろんな経験を積んでいくことも大事なんだろうなって。 -
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--ノルウェーのフォーク・ポップミュージシャン。この方には、特別な思い入れがあるそうですね。
このテーマを作った時点で、絶対に外せないトップフェイバリットミュージシャンです。ソロになったとき弾き語りでやるべきか一瞬迷ったときがあって、ソンドレの曲を聴いて「こういうのもあるんだったら、弾き語りでもいいのかもしれない」と思えたし、自分にとってモデルになるような活動の仕方をしているなって。共演もしたし同い年なので負けてられないっていう気持ちもありつつ、すごくリスペクトしています。 -
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--プレイリストの締めにして唯一の日本人。今年5月リリースのアルバム『blue boy』収録曲ですね。
このテーマで日本人を1人だけ挙げるなら誰だろうって考えたら、やっぱりカジさんで。ありがたいことに直接話す機会も多いし、相談にも乗ってもらってます。"ひとりのミュージシャン"っていうテーマに一番合っているというか、カジさんも走り続けているから僕もひとりでやれてるところがあります。15個上の先輩が第一線で作り続けているのに、弱音吐けないじゃないですか。このアルバムの他の曲で僕も歌ったりしてますけど、この曲は20周年のアルバムの1曲目にふさわしい、すごく意志の感じられる曲だなと思います。 -
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--以上、10曲を解説していただきました。ちなみにこれまで、人に曲を紹介するためにプレイリストを作ったりした経験はありますか?
ありますよ。誰かにあげるために作ったり、ライブのBGMも作ったり。あと、10年くらい前に親に作ったことがあります。親が好きそうなやつを集めて。それが、この前親の車に乗ったときにかかってて、「良い曲かかるな」と思ったらそれでした。たぶん、ずっと聴いていてくれたんですよね。人に作ってあげるのもいいし、こうしてリストにすると「こういうのが好きなんだな、俺は」って改めて気づけて面白いですね。
ORIGINAL PLAYLIST
ひとりのミュージシャンのプレイリスト
Keishi Tanaka(Vo)
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text&interview by Misaki Nonaka
Photo by Kohichi Ogasahara
PROFILE
Riddim Saunter解散後、SSWとして活動をスタート。2015年までに、『Fill』と『Alley』のフルアルバム2枚の他、詩と写真で構成された6曲入りソングブック『夜の終わり』や、絵本『秘密の森』など、自身の世界観を表現する多様な作品をリリースしている。最大10人編成で行われるバンドセットを中心に、ピアノデュオや一人での弾き語りなど、場所や聴く人を限定しないスタイルで活動中。自主企画として<NEW KICKS>と<ROOMS>を不定期に開催。
LIVE
■Keishi Tanaka Release Tour
<What's A Trunk?>
日程:2016年12月1日(木)
会場:横浜 THUMBS UP
時間:OPEN 18:30/START 19:30
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
Guest:LUCKY TAPES
日程:2016年12月2日(金)
会場:水戸 mito LIGHT HOUSE
時間:OPEN 19:00/START 19:30
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
日程:2016年12月8日(木)
会場:名古屋 TOKUZO
時間:OPEN 18:00/START 19:00
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
日程:2016年12月9日(金)
会場:長野 the Venue
時間:OPEN 19:00/START 19:30
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
Guest:CICADA
日程:2017年1月15日(日)
会場:宇都宮 HELLO DOLLY
時間:OPEN 18:00/START 18:30
料金:ADV ¥2,800/DOOR ¥3,300
Guest:Someday's Gone
日程:2017年1月19日(木)
会場:神戸 THE GARDEN PLACE SOSHUEN
時間:OPEN 19:00/START 20:00
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
日程:2017年1月20日(金)
会場:松山 コスモシアター
時間:OPEN 19:00/START 20:00
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
Guest:Ropes
日程:2017年1月21日(土)
会場:福岡 住吉神社能楽殿
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
Guest:Ropes
日程:2017年1月22日(日)
会場:広島 会場未定
時間:OPEN 未定/START 未定
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
Guest:Ropes
日程:2017年1月27日(金)
会場:仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
時間:OPEN 18:00/START 19:00
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
Guest:the band apart(naked)
日程:2017年1月28日(土)
会場:盛岡 the five morioka
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
Guest:the band apart(naked)
日程:2017年1月29日(日)
会場:郡山 PEAK ACTION
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:ADV ¥3,900/DOOR ¥4,500
Guest:the band apart(naked)
日程:2017年2月4日(土)
会場:大阪 Music Club JANUS
時間:Afternoon Show OPEN 13:30/START 14:00
Night Show OPEN 19:00/START 20:00
料金:各券 ADV ¥3,900/通し券 ADV ¥7,000
日程:2017年2月19日(日)
会場:東京都 よみうり大手町ホール
時間:OPEN 17:15/START 18:00
料金:ADV ¥5,800 (座席指定)
※Guestあり
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