mysound SPECIAL INTERVIEW!! Tempalay
NEW RELEASE
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- アルバム
- 10曲収録
INTERVIEW
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小原"生きてきた中で見てきた景色とか、そういう記憶が自然と楽曲にリンクしていく"
――曲を書いているのは綾斗さんですよね。ソングライティングの具体的なプロセスについて教えてください。
小原:最初から曲の全体を思い浮かべることはなくて、フレーズから作っていくことが多いですね。イメージについては、曲を作るためにロケハンをするわけではなく、これまで生きてきた中で見てきた景色とか、そういう記憶が自然と楽曲にリンクしていく感覚です。
――綾斗さんからラフがあがってきて、竹内さんと藤本さんがそれを楽曲の形にしていくとき、どんなフィーリング、ムードを重視しましたか?
竹内:Tempalayだからこれ、というのはなくて、楽曲ごとにざっくりしたイメージを綾斗に確かめます。森か街か海か、昼か夜か、みたいな感じで。
小原:そういえば、"Have A Nice Day Club"は大阪万博みたいなイメージって言ってたよね。要するに表面上の"万博"じゃなくて、もっと奥底にある雰囲気。でも、全然伝わらなかった(笑)。
竹内:最初は四つ打ちにしようと思ったら、「全然違う」と(笑)。
――『from JAPAN』でのTempalayはアンノウン・モータル・オーケストラからあからさまに影響を受けていますが、そもそも彼らの音楽と出合ったきっかけは?
小原:まだTempalayの前のバンドをやっていた時に、サイケな雰囲気で、綺麗なメロディがちゃんとあって、リズムがヒップホップっぽいものを3人でやっている奴らはいなんかなと思っていたら、"Funny Friends"っていう彼らの代表曲をYou-Tubeで見つけて、「うわ、これや!」と。
藤本:この話しまくってたら、彼らが来日する時に前座とかできないかな(笑)?
――それでは、プレイリストに話を移しましょう。まずは小原さんから。"Open"は2010年代を代表するライの名曲ですが、これは静謐でミニマムなムードに惹かれたということでしょうか?
小原:僕の中で夏の曲といえば、一人で静かに聴くもの。"Open"に関しては、僕の地元がまさしくこの曲のビデオに出てくるような田舎で、路面電車と汽車しかないんです。それで、夕方やったかな、車窓から外を眺めている時にiPodからこの曲が流れてきて、普段の景色がガラッと変わって見えたんです。
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――レオン・ブリッジズは、今年の<FUJIROCK FESTIVAL>(以下、フジロック)でも観たと言っていましたよね。
小原:ライヴが予想以上にミニマムで、めっちゃ格好良かったですね。
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――久石譲"One Summer's Day"は『千と千尋の神隠し』のオープンニング曲です。この曲以外の久石譲の作品も普段から聴きますか?
小原:聴きますね。特に、これにするかどうかも迷ったくらい、『千と千尋の神隠し』の曲って全部良いんですよ。この曲に出合った頃は友達がいなくて、家で一人で遊んでいたんですけど・・・(笑)。自分の部屋の窓を開けると田んぼがバーっと広がっていて、そのむこうに線路が通っているんです。その光景を思い出しますね。
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――キリンジ"エイリアンズ"、発売当時はいまいちヒットしませんでしたが、その後ハナレグミなど多くのミュージシャンにカヴァーされています。この曲を知ったきっかけは?
小原:キリンジがずっと盲点で、僕はこの曲から入ったんです。ユーモアのある歌詞と美しいメロディのギャップが僕の中では理想的だった。この人たち、天才なんやと思いますね。
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――RIP SLYME"楽園ベイべー"はイントロのギター、フロウ、コーラス、MV・・・すべてがパーフェクトすぎる大名曲ですが、ここで綾斗さんのこの曲に対する愛を語り尽くしてください。
小原:こんなに夏を感じる曲、あります?(笑)"楽園ベイベー"っていう曲名を知らなくても、リスナーがその曲名を勝手につけそうじゃないですか。童貞っぽい歌詞とか、イキってる感じとか、すごくユーモアがあって・・・音楽ってユーモアですよね。
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――井上陽水"少年時代"。あえてこの曲のすごさを説明するとすれば?
小原:もう、23年間くらい好きな曲ですね。この曲の歌詞、何言ってるかわからないんですけど、何言ってるかわかるじゃないですか。風あざみとか宵かがりとか、造語やから意味はないんですよ。でも、音楽とバチッとハマっているから、言葉になっている。
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――お次は竹内さんの番です。シールズ&クロフツが1972年にリリースした"Summer Breeze"のアイズリー・ブラザーズによるカヴァーは、ソフトロックのスウィートなメロディがサイケデリックの中に息づいています。
竹内:僕はこの曲の元ネタを知らなくて。この前原曲を聴いたらカヴァーと違ってすごく爽やかだったから、"Make Me Feel Fine"のリリックがやっと自分の中でマッチしました。シールズ&クロフツは都会の初夏で、アイズリーがジャングルの熱帯夜な感じですよね。
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――ステファン・ステインブリンク"Now You See Everything"、こちらも現代のソフトロックです。
竹内:一番聴いていた曲ですね。声質がずば抜けている。
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――冨田ラボ"ペドロ~消防士と潜水夫~feat.佐野元春"はリアルタイムで聴いていましたか?
竹内:リアルタイムですね。ファーストとセカンドは本当によく聴いていました。これは記憶の底にずっと眠っている曲で、今回のテーマを聞いた時に思い出しました。リフが夏っぽくて、冨田さんの声が涼しげだから。
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――アンダーワールド"Scribble"、僕はこの曲を完全に聴き逃していました。改めて聴くと、コーラスにすこし古めのリーナ感があって、めちゃくちゃアガりますね。
竹内:このアルバムが出た時にちょうどイギリスのエレクトロをよく聴いていて、自分の気分とリンクしたんです。アンダーワールドがドラムンベースをやった!っていう。あと、打ち込みなのに血が通っているというか、バンドっぽいのも良かった。
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――最後、サブライム"Santeria"って、みんな一度は通りますよね。
竹内:実は、『テラスハウス』にこの曲が使われていることを知らなくて・・・ちょっとショックだった(笑)。歌詞が全然わからないんですが、すごく夏っぽい(実際は「自分の愛する女を奪いとった男をぶち殺してやる」というなかなか物騒な内容)。
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藤本"個人的な"ベスト・オブ・キュアー"というだけですね。"
――藤本さんのプレイリストにキュアーが3曲も入っているのは、どういうわけで?(笑)
藤本:僕にとって夏の思い出といえば、 2013年のフジロックで観たキュアーなんです。その時、冒頭の"Plainsong"の後に演ったのが"Pictures Of You"で。実はそのフジの一週間前に僕がリンパ節炎症にかかって、フジロックでも高熱が下がらず満身創痍だったんですが、キュアーの演奏が始まった瞬間涙が出てきた。ここに来て良かったと(笑)
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小原:"Boy's Don't Cry"言うてるやん。
藤本:僕に言ってくれてたと思う(笑)。この曲は中盤でやってくれて。まあ、ここでも泣いちゃいますよね。
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- シングル
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――キュアーと出合ったきっかけは?
藤本:L'Arc~en~Cielじゃないですかね。彼らがインタビューの中で「キュアー格好良い」って言っていたような気がします。
――"The Caterpillar"に関してはいかがしょう?
藤本:ただ個人的な"ベスト・オブ・キュアー"というだけですね。
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――ミューズもフジロック繋がり?
藤本:そうですね。2015年に観ました。"Uprising"を選んだのは、ベースが青く光るから(笑)。あと、ギターが跳ね上がる瞬間にレーザー光線が出るんです。
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――そして最後はMr.Childrenという、文脈が読めなさすぎるプレイリスト(笑)! "Youthful Days"はミスチルの中でも特に好きな曲ということですか?
藤本:(動画を観ながら)キュアーと同じような映像だな(笑)。僕の中では初夏っぽいイメージなんです。中学の時は男子校だったんですが、大人の恋って良いなあ、と憧れていました。
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- youthful days
- Mr.Children
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アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜
- 着メロ
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――そもそも、プレイリストを作る習慣はありました?
竹内:ありましたよ。僕の時代はMDで、自分でコツコツ曲名を打っていましたね。
藤本:友達と交換したりして。
小原:自分で聴く用にカセットを作っていたけれど、人にあげる習慣はなかったな。あと、プレイリストとは少しズレるかもしれないんですけど、シャッフルで聴くのって面白いんですよ。不意に良い繋ぎが出てきたりして。
――iTunesのシャッフルDJってなかなかのもんですよね(笑)。今日はありがとうございました!新作、めちゃくちゃ期待しています。
小原:今度はもっと綺麗な音にしたいすね(笑)。
ORIGINAL PLAYLIST
夏に聴きたくなる楽曲プレイリスト
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小原綾斗 (Vo./Gu)
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竹内祐也 (Ba)
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藤本夏樹 (Dr)
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- youthful days
- Mr.Children
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アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜
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text&interview by Hiroaki Nagahata
photo by Kohichi Ogasahara
DISCOGRAPHY
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- アルバム
- 10曲収録
PROFILE
東京・埼玉を中心に活動する3ピース・バンド。結成から僅か1年にして<FUJI ROCK FESTIVAL '15><りんご音楽祭>など大型野外フェスに出演。2015年9月にリリースした限定デビューEP『Instant Hawaii』は瞬く間に完売、そのリリースパーティーに元マック・デマルコのギターリストのホームシェイクを招聘し公演もソールドアウトするなど常に話題は尽きない。西海岸やカナダの海外インディーシーンの影響を感じさせる独特の脱力したローファイ・サウンドにどこか懐かしさを感じさせる極彩のシーサイ・ポップスはインディーシーンの中でも一際注目を集める。
LIVE
■BEACH TOMATO NOODLE
日程:2016年10月01日(土)
会場:千葉 白浜フラワーパーク
時間:OPEN 11:30/START 12:00
料金:ADV ¥3,500/DOOR ¥4,000
■りんご音楽祭
日程:2016年09月24日(土)
会場:長野県松本市アルプス公園
時間:START 9:30/CLOSE 21:00
料金:2日間通し券 ¥12,000 / 2日間通し券+キャンプ券 ¥27,000
日程:2016年09月25日(日)
会場:長野県松本市アルプス公園
時間:START 8:30/CLOSE 20:00
料金:2日間通し券 ¥12,000 / 2日間通し券+キャンプ券 ¥27,000
■CLAPPERCLAPPER 10th ANNIVERSARY
日程:2016年10月03日(月)
会場:大阪・アメリカ村CLAPPER
時間:OPEN 18:00/START 18:30
料金:ADV ¥2,500/DOOR ¥2,500
■WASEDA MUSIC SHOWCASE Vol.2
日程:2016年10月15日(土)
会場:渋谷 WOMB
時間:OPEN 13:00/START 13:30
料金:ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000
■TAMTAM "NEWPOESY" Release Tour 東京公演
日程:2016年11月4日(金)
会場:渋谷 TSUTAYA O-NEST
時間:OPEN 19:00/START 19:30
料金:ADV ¥2,800/DOOR ¥3,300
日程:2016年11月4日(金)
会場:渋谷 TSUTAYA O-NEST
時間:OPEN 19:00/START 19:30
料金:ADV ¥2,800/DOOR ¥3,300
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