mysound SPECIAL INTERVIEW!! livetune+
すでに4月にはCAPSULEやきゃりーぱみゅぱみゅらとともにイベント<unBORDE 5th Anniversary Fes>にも出演した彼らが、いよいよ1stEP『Sweet Clapper』を5月11日にリリース。ギターサウンドなどkzのバックグラウンドであるロックなエレメントも打ち出した、livetune+ならではの世界観が構築されています。驚くほど音楽的な背景が異なる二人、どんなバランスで活動しているのか、興味津々。その鍵となる「ルーツの5曲」もそれぞれ選曲してもらいました。
NEW RELEASE
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1st E.P.
『Sweet Clapper』
livetune+
2016.05.11 Release
初回限定盤:WPCL-12334 / ¥1,800 (税抜)*Bonus Track
通常盤:WPCL-12335 / ¥1,800 (税抜)
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- Sweet Clapper
- livetune+
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kzとやのあんなによるライブユニット、待望の1st EP配信!
- アルバム
- 7曲収録
INTERVIEW
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kz"livetune+に関してはバンドでやったりしても面白いように作りたいところがあって、そういう意味での生感は意識しています"
--livetune+はサウンドに生感がありますね。これはどんな意識で?
kz:昔の僕の曲は打ち込みが100%で、生で再現するのは不可能みたいな曲が多かったりするんですけど、livetune+に関してはバンドでやったりしても面白いように作りたいところがあって、そういう意味での生感は意識してはいますね。
--歌詞はkzさんが書いてきたものにやのさんが突っ込みを入れたり?
やの:そうですね、たまに。kzさんが書く詞が割とファンタジーな感じが多くて、女子よりも女子な歌詞を書いたりするんですよ。でも私もう24で周りにモデルやっていたり女子大出身だったりして女の子が多くて、結構女子のエグい部分を見てきたので(笑)。これはちょっとファンタジックすぎるなと思うときは言ったりしています。
--なるほど。やのさんが今回、特に好きな楽曲は?
やの:やっぱり一番は"Sweet Clapper"ですよね。すごい背中押してくれる曲で。最初、この曲ができてきた時に「おおkzさん、私を想定して書いた歌詞なんじゃないか?」ってぐらい自分に当てはまるっていうか。メロディもすごく好きだし、一番思い入れがありますね。それにこの曲はみんなで歌うシーンもあって人の声がたくさん入っていたりするし、それが好きだなと。野外で大勢の中で歌うイメージ、それがいいなという感じです。
--最初の話に戻るんですが、kzさんのサウンドの変遷を感じるんですよね。
kz:ギターってなんか前向きなんですよね、音が。やのにはギター似合うっていうのは前から思っていて。思想もどっちかというとロックに近い。大雑把な部分は大雑把だし(笑)、例えばPerfumeだったりきゃりーだったり、それぞれの拘りや作り込まれたイメージをすごく大事にしていると思うんですけど、やのはどっちかというと好き勝手にやらせた結果、後に残ったものがよかったみたいな方が面白いなと思ったりするので、どっちかというとバンドサウンド寄りになっているのかもしれないですね。あとはライブがやりたいっていうのも大きくて。DJだと一期一会過ぎるし、それだったらライブみたいに毎回来てくれるような人がいるようなものをちゃんと作っていかなきゃいけないなと思いますね。
--ネットの世界で時代を席巻したkzさんの新たなスタンスですね。
kz:昔はもっとインターネット・リテラシー高い人たちがやっていたんですけど、さすがに日本人みんながツイッターとかSNSやるようになっちゃうともう現実社会だし。だったら普通に現実へ手を伸ばさないと繋がんないよなって話です。
やの"歌って踊るっていうのが好きになったのがモー娘。だったんです"
--今回はお2人のルーツとなる楽曲プレイリストをつくっていただきました。まず、やのさんのプレイリストからお話を伺いたいのですが、1曲目が甲斐バンドとは、世代的に驚きです。
やの:やのあんなって本名なんです。「安奈」って漢字は違うんですけど、あんなって名前の由来がこの甲斐バンドの「安奈」なんですよ。 -
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--そして松田聖子さんの中でも大人っぽい選曲ですね。
やの:3歳頃、初めて覚えた曲で。言葉もまだそんなに達者じゃないのに歌えるようになったんです。これがきっかけで歌うのが好きになったので、ルーツかなと。 -
--次は唯一、洋楽ですが。
やの:初めて買った洋楽のCDがブリトニーで、その中で好きな曲がこれ。学校で流行っていたんですけど、聴いていても買っている子はいなくて一番乗りでした。
ブリトニーは俺も買っていたな。 -
- シングル
- アルバム
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--クラスメイトより一歩先を行く感覚ですね。そしてモーニング娘。は?
やの:歌って踊るっていうのが好きになったのがモー娘。だったんですよ。"恋のダンスサイト"は、好きだった矢口真里さんがセンターだったので、この曲が一番好きです。 -
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--そしてBoAさん。これもJ-POP黄金期ですね。
やの:この曲は"歌って踊るのが好き"の延長で、初めてマイクスタンドを持って歌った曲。とか言って掃除の時間に箒をマイクスタンドにして、ですけど(笑)。私、転校生だったんですけど、好きな音楽についてガンガン発信していました。 -
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--その頃からアクティヴだったんですね。kzさんはリストの筆頭にジャスティスを挙げていますが。
kz:もともとはビートマニアだったり、ゲームスタートでダンスミュージック作っていたんですけど、そこまで本腰を入れてはなくて。でもジャスティスを聴いて、「これだ!」「こういうのやろう」と思ったのですごい大きい存在ですね。メタルやロックにはありますけど、ダンスミュージックでここまで歪んだ音は聴いたことがなかった。 -
--同じくフレンチ・アーティストですが、ダフト・パンクは?
kz:ダンスミュージックのポップさみたいなところはダフト・パンクに学んでいるところはありますね。あとやっぱりオートチューン。声にエフェクトかけたらこんなに面白いんだっていう。EDMや今のダンスミュージックの完全に根幹になっているんで、やっぱこれを外すことはできないなと思いますね。 -
- One More Time
- ダフト・パンク
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au「FULL CONTROL」篇CM曲
- シングル
- アルバム
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--そしてがらっと変わってイギリスのバンド、ラーズの名曲。
kz:とにかくイギリスのロックが好きだったんです。その中でもラーズはもう奇跡みたいな感じ。こんなに綺麗なメロディの曲はないでしょう。リバティーンズとか他の好きなバンドのルーツでもありますし。 -
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--UKロック好きということでTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTもつながるんですか?
kz:それもありますけど、純粋にずっと日本で一番好きなバンドですね。チバさんの歌詞は暴れまわりながらロマンチックを叫ぶみたいな空気なんですけど、そのマインドが僕の作詞の根幹としてあって。そういうエモさはこの曲は特に濃いと思います。 -
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--そしてザ・ストロークスは1stアルバムの1曲目です。
kz:最初聴いた時はこんなへっぽこな音でいいのか?っていう(笑)。でもそのサウンドが先鋭的でカッコ良かった。こんなこともできるんだ?って衝撃がありましたね。2001年にザ・ストロークスとスーパー・ファーリー・アニマルズを聴いてなかったら、こんなに音楽好きになってなかったかもしれないです。 -
--kzさんのプレイリストを見ると、livetune+の生っぽいアプローチが理解できるような。
kz:ん?、でもそれ以上に僕とやのが同じ趣味じゃなくてよかったなと思う。というか、やのにはいい意味でインディー感やサブカル感出てほしくないんですよ。やののエッセンスがなければlivetune+はポップスにならないと思うので。
ORIGINAL PLAYLIST
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やのあんなセレクト!“自身のルーツとなる曲”プレイリスト!!
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- シングル
- アルバム
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kzセレクト!“自身のルーツとなる曲”プレイリスト!!
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- One More Time
- ダフト・パンク
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au「FULL CONTROL」篇CM曲
- シングル
- アルバム
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text&interview by Yuka Ishizumi
photo by Taio Konishi
DISCOGRAPHY
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- Sweet Clapper
- livetune+
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kzとやのあんなによるライブユニット、待望の1st EP配信!
- アルバム
- 7曲収録
PROFILE
「Google Chrome - 初音ミク篇 - 」のCM楽曲"Tell Your World"を初め、数々の初音ミク楽曲を生み出し、空前の「初音ミク」旋風を牽引した一人でもある「kz」によるソロプロジェクト「livetune」と"青文字系モデル"として雑誌への出演、ヨーロッパやアジアなど9カ国13カ所でモデル・アーティストとして、世界のステージで活躍の場を広げている「やのあんな」の2人による新生ライブユニット。
LIVE
■Eggs presents SAKAE SP-RING 2016
日程:6月5日(日)
会場:TOYS
時間:OPEN 11:30/START 12:00
料金:1DAY PASS 1,800円/2DAYS PASS 5,800円/2DAYS PASS(タオル付) 6,800円
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