杉本いわお コンダクツ ウクレレ オーケストラ ハーモニー ウクレレだけの世界 Vol.1/杉本いわお/ウクレレオーケストラハーモニー

アルバム

杉本いわお コンダクツ ウクレレ オーケストラ ハーモニー ウクレレだけの世界 Vol.1

杉本いわお/ウクレレオーケストラハーモニー

2014/7/9リリース

19曲収録

2,514

再生時間:63分12秒 / コーデック:AAC(320Kbps)

ファイルサイズ:154.42 MB

■「ウクレレだけのオーケストラ”を作ったんですよ。」と杉本いわおから聞かされました。「そんなのあり?」「世界でただ一つ、僕んとこだけ、今度レコーディングをするから聴いて下さいよ。」と言われ、レッスンを覗かせてもらいました。30人近い人がいたでしょうか。メンバー表にあるように、圧倒的におば様の方が数が多く、おじ様を圧倒していました。「もう、みんな5年以上僕のところで習っている人たちばっかりですよ。月一の「銀座タクト」の僕の会にも、もう何回も出てもらってるんですよ。」と杉本師匠は言います。「さすが杉本さんのお眼鏡にかなった方々だけあって、みなさん美しい方ばかりですね。」というと「そうですか。」という返事でしたが、みなさんとてもいわゆるインテリジェンスにあふれた知的な美しさにあふれた方ばかりとお見受けしました(これは男性にも当てはまることですが)。その日はレコーディング候補曲のレッスンでした。厳しい師匠の叱責にもめげず、とても熱心に何回かくり返すうちにまとまってくるのがよく分かります。
ジャケット写真にあるような「このオーケストラのために特注して揃えたんですよ」という、高音から低音までの何種類もの色々なウクレレが醸し出すアンサンブルは実に聴いていて心地の良いものでした。特にウクレレ・ベースはハワイで一つだけ見つけたものを参考にして、3年がかりで今年になってやっとできたものだといいます。このベースの完成で、それぞれ替わりばんこにフィーチュアされ、パートごとに展開される、ウクレレを知り尽くした師匠の目論みとアレンジがやっと100%生きるようになって、それではレコーディングを、となったわけです。
レパートリーも、いわゆるハワイアンにこだわらず、スタンダード・ナンバー、ラテン、シャンソン、そして歌謡曲と幅広いものが採り上げられているのも、このグループが長続きしている所以でしょう。
「次々出てくるアドリブが面白いですね。」というと、「特定の楽器フィーチュアには違いないのでアドリブに聞こえるでしょうけど、各パートには何人かづついるから、アドリブといっても全部一つ一つおたまじゃくしに書いたものなんですよ。」なるほど、例え一人のフィーチュアでも、やはりアマチュアだからこれだけの見事なアドリブは不可能かも知れません。しかし、その凝ったアドリブ・パートを、おたまじゃくし一つ一つ覚えて一糸乱れずプレイするっていうのも大変なことです。その辺も気をつけて耳を傾けてみてください。
レコーディングの合間に、何人かいたメンバーの一人から「どうですか?」と訊かれました。「そりゃプロなら初見で弾いたってもっとうまいと思います。だけど、このみんなで練習を重ねて来た一所懸命さ、しかも楽しみながら築き上げてきたこの暖かい、何ともいえないハートフルな雰囲気は寄せ集めのスタジオ・ミュージシャンでは絶対に出せないものです。聴いていて本当にそれが気持がいい!」と私は答えました。本当にメンバー1人1人の笑顔が見えるような演奏に聞こえませんか?

収録曲

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