mysound SPECIAL INTERVIEW!! DATS

mysound SPECIAL INTERVIEW!! DATS

最新のエレクトロR&Bテイストやクラブミュージックをロックバンドのスタンスで表現してきたDATS。この度、レーベルを移籍しての第一弾シングル『Mobile』では、さらにその表現がクリアになっています。メンバーのスギモト(Vo、Gt)とオオイ(Dr)がyahyelのメンバーとしても活動し、より注目度もアップする中、DATSの個性が際立つ楽曲に仕上がっています。今回はこのシングル『Mobile』のミュージックビデオに紐づいた「ホームパーティで聴きたい曲」というテーマでプレイリストも作ってくれた4人。DATSがどんなバンドなのか?が多面的にわかる選曲担っています。

NEW RELEASE

  • 『Mobile』
    DATS

    2017.3.8(水)Release
    RYECD270 / Rallye / ¥500(+tax)

INTERVIEW


  • L→R : ハヤカワ(Gt), タクヤ(Ba), スギモト(Gt,Vo) , オオイ(Dr)

    オオイ "SNS世代のリアルな日常というテーマ"


    ――まず、『Mobile』のことからお聞きするんですが、今回、ギターサウンドは入っていなくて、思い切りましたね。

    オオイ:でも最初からギターロックバンドというつもりもなかったというか。曲に必要な楽器がただあるだけっていう感覚なので。

    ――この曲をシングルに選んだ理由はありますか?

    スギモト:2017年からまたゼロから一新して活動していくって、覚悟を決めて一番最初にできた曲が"Mobile"で。その意気込みが音に一番表れてる曲だと思いますし。かつ、今までの僕らの精神的な部分でのテーマも引き継いだ曲だと思ったのでシングルに選びました。

    オオイ:この後アルバムを出すんですけど、それも一貫してSNS世代のリアルな日常というテーマなので、皮切りに"Mobile"=携帯電話ってタイトルの曲をまずリリースすることにしました。

    ――リスタートを考えたとき、留意したことは?

    スギモト:SNS世代のリアルな日常というテーマで表現作品を出していく上で一番、説得力のある音ってなんなんだろう?って考えた時に、最新のテクノロジーを駆使した音楽、トラックっていうのがしっくりくると思いましたね。それは例えばビルボードのトップ10とかに入ってるような楽曲とか、もしくはアンダーグラウンドで評価されてるようなクラブミュージックとか、幅広く影響はありますけど、今、ほんとに自分がかっこいい、面白いと思って鳴らしたい音を選ぶだけです。

    ――日本ではトップ10に入るような人たちの音楽とアンダーグラウンドがかけ離れている気がしますが。

    スギモト:日本でもアメリカのように境目がなくなるようなことが起きたら、絶対面白いし、起こしに行くつもりで作品作ってるんで、そういった意味での規模感とかスケール感も意識はしていますね。

    ――今回の選曲テーマは"Mobile"のミュージックビデオからのイメージで「ホームパーティで聴きたい楽曲」というテーマでプレイリストを作っていただきました。まず、タクヤさんの選曲から。New Found Gloryを選んだ理由は?

    タクヤ:New Found Gloryは「青春のホームパーティ」。どっちかと言えばティーンエイジがちょっと背伸びして、ビール飲んで暴れてみたいなホームパーティ。そういうところにもし僕が住んでたら、そういうふうに過ごしたかったなっていうところからです。

  • アンダーステイトメント/ニュー・ファウンド・グローリー

  • ――続いて今夏の「SUMMER SONIC」ヘッドライナーも決定しているカルヴィン・ハリスですね。

    タクヤ:カルヴィン・ハリスは、今の「ザ・ホームパーティ」なのかなと思いますね。

  • 18 Months (Continuous Mix)/Calvin Harris

  • ――そしてストロークスの1stアルバムからの選曲です。

    タクヤ:ストロークスはみんなでソファで横たわって、チルいホームパーティ、僕はそういう「シーン」で選びました。だからこれは三段階になってるんですよ(笑)。


  • ――ハヤカワさんの選曲理由は?

    ハヤカワ:結構、タクヤに似てる選曲で三段階になってます。
    ダフト・パンクとかマデオンとかはみんな好きでしょ?これ流しとけばみんな楽しいでしょ?っていう感じのチョイスですね。DJもたまにやるんですけど、ここぞという時に流す曲ですね。
    スマパンに関してはタクヤと被っちゃうんですけど、ちょっとチルい感じというか、パーティも終わりに近づいてきて、普段は喋れないようなことも喋りながら聴きたい曲だな、みたいな感じで選びましたね。


    ―それぞれの楽曲やアーティストについてはどうですか?

    ハヤカワ:ダフト・パンクの"Get Lucky"はいつ聴いても、何回聴いても、どのパートを聴いても「すげえな」と思いますし、マデオンに関してはEDMの中でも洗練されていて大人っぽいところがいいなと。どちらも最近の名盤の中のいい曲って感じのチョイスです。スマパンに関しては、日本も海外も90年代のの音楽がすごい好きで育ってき他ので、そういうエッセンスもプレイリストに入れたいなと思って選びました。

  • Get Lucky (feat. Pharrell Williams and Nile Rodgers)/Daft Punk/Pharrell Williams/Nile Rodgers
  • You're On feat.Kyan/Madeon
    You're On feat.Kyan
    Madeon

    • シングル
    • アルバム
  • 1979/ザ・スマッシング・パンプキンズ

  • ――いろんな流れができますね。オオイさんの選曲理由は?

    オオイ:みんな緩急があるけど、僕のプレイリスト「急」の部分なく(笑)、ゆるみまくりなんですけど。

    ――なるほど(笑)。その1曲目にインターネット。確かにドープですね。

    インターネットは酒飲んでハッチャけて、イエーイ!っていうのとはちょっと違くて、少しダークでちょっと深く沈んでいくようなホームパーティをイメージしたんです。僕、ホームパーティとかいう人種じゃないんで(笑)、憧れの一つとして選んだんですけど。

  • Special Affair (Explicit)/The Internet

  • ――ニュー・マスター・サウンズはどんなシーンに似合いそうですか?

    ガンガン酒飲んでっていうパーティルームの隣の部屋は、ちょっと疲れた人とかが集まって、タバコとか吸いながら、ちびちびやりながら「最近どうなの?」みたいな感じでやってるイメージですね。そういう空間で聴くのにジャズファンクとかジャズブルースはいいと思う。

  • Soulshine/The New Mastersounds
    Soulshine
    The New Mastersounds

    • シングル
    • アルバム

  • ――そして気鋭のミュージシャン、ジョーダン・ラカイを選んだのは?

    ジョーダン・ラカイは、2016年の暮れから2017年の頭ぐらいに知って。今、僕のフェイバリット・アーティストなんです。ブルースと一番今っぽいビート・ミュージックの要素もあって選びましたね。

  • Sworn Enemy/JORDAN RAKEI
    Sworn Enemy
    JORDAN RAKEI

    • シングル
    • アルバム

  • ――いわゆる現代ジャズ以降の音楽性ですね。ハイエイタス・カイヨーテとか?

    オオイ:ああ、好きです。ロイ・ハーグローグ、RHファクターとか。あっちのブラックミュージック、僕は好きなので。

    ――インターネットも昔のブラックミュージックとは違うニュアンスですし。

    オオイ:そう。ブラックミュージックも今の時代になると、黒人解放を歌ってるだけじゃなくて提示するテーマも少しずつ変容していってるなっていうのもわかって、それも好きなんですよ。

    スギモト "誰もが聴けて踊れるって意味でパーティにふさわしいと思います"


    ――確かにそうですね。では最後にスギモトさんのプレイリストを紹介してください。

    スギモト:僕、パーティ人間なんで(笑)。

    ハヤカワ:聞こえめっちゃ悪いんだけど(笑)。

    スギモト:人を呼ぶの好きな家なので。しょっちゅう人がわんさかいるんですよ(笑)。基本的には、例えば女の子がホームパーティにいたら、ちょっとモテたい。で、男がいたら拳を突き上げて熱唱したい。で、ま、終盤、ちょっと疲れてきたらチル、っていう流れですね。

    ――1曲目はディスクロージャーの中でもロードがフューチャーされていて、聴きやすいナンバーですね。

    スギモト:今回の『Mobile』に紐づけて言うなら、ディスクロージャーのフューチャーガラージのベースのサウンドは、僕のトラックメイキングにおいて影響を受けてますね。で、ロードをフィーチャリングして流ので、アンダーグラウンドな音でもありつつ、誰もが聴けて踊れるって意味でパーティにふさわしいと思います。

  • マグネッツ (featuring ロード)/ディスクロージャー

  • ――そしていきなり男気満載なトライブス。こういうバンドサウンドもパーティには欠かせない?

    スギモト:これはもう完全に自己満なんですけど(笑)。もう男はこんな拳突き上げて歌うだろ、っていう、ほんとそれだけです。

  • We Were Children/トライブス
    We Were Children
    トライブス

    • シングル
    • アルバム

  • ――そしてロバート・グラスパーからはかの名曲のカバーをチョイスしていますが?

    スギモト:ロックへの目覚めって言うか、僕の音楽のルーツであるニルヴァーナっていうのもちょっと示したかったっていうのもあって、このカバーを選んでみました。

  • スメルズ・ライク・ティーン・スピリット/クリス・トムリン

  • ――今回は"Mobile"のMVにも紐づいたプレイリストだったんですが、ダイレクトに今の音楽性に影響がある曲はありますか?

    スギモト:"Mobile"に関しては「最新の音」みたいに言われるし、自分たちでもそういう意識はありますけど、根本的に僕、ロックの人間なんで。ニルヴァーナやオアシスといったロックのレジェンズを彷彿させるようなメロディや歌い方、そしてそういったスピリットは絶対捨てたくないという思いがあるので、「スメルズ・ライク・ティーンスピリット」っていうのは間違いなく自分の中にありますね。

    ――そして、意外と4人の志向が様々で、聴く音楽も多様になりそうでいいですね。

    オオイ:自分がフォローしたものからしか情報を得ないようになっちゃいがちじゃないですか。そうすると、世界がそれだけでできてるように錯覚しちゃいがちなんですけど、本当は自分と違う意見の人だったり、違う生活をしてる人が山ほどいるから。っていうことをこういうところからも見れると思います。

    ――まさにポスト・トゥルースという現代性ともリンクしますし、ニュー・アルバムのテーマとも呼応しそうですね。

    スギモト:まさしくその通りです。やっぱり時代の要請だったんじゃないかと思います。別に狙いとかじゃなくて、自分たちが肌感として感じてることなので。





ORIGINAL PLAYLIST

DATSプレイリストのホームパーティーで聴きたい楽曲プレイリスト

DISCOGRAPHY

PROFILE

杉本亘(ヴォーカル/ギター)、伊原卓哉(ベース)、早川知輝(ギター)、大井一彌(ドラム)の4人組。2014年と、翌2015年の2年連続で<サマーソニック>に出演し話題を集め、同年デビューEP『DIVE』をリリース。また、Ykiki Beat、Yogee New Waves、LUCKY TAPESら同世代のバンドを招いた自主企画イベント<MUSIC WORLD>を開催し、その活動やライヴ・パフォーマンスが各方面より高い評価を獲得。更に、杉本と大井が、yahyelのメンバーとしても活動しており、次世代のシーンを担う存在として現在注目を集めている。

アーティストページ

LIVE

■<IMAIKE GO NOW 2017>
日程:2017年3月25日(土)、26日(日)
会場:BOTTOM LINE / TOKUZO / CLUB UPSET / HUCK FINN / 3STAR IMAIKE / 今池リフレクトホール(旧SECOND VISION) / BL CAFE / PARADISE CAFE 21 / valentinedrive
時間:OPEN 13:00/START 13:30
料金:1日券¥4,500 / 2日券¥9,000/ 当日¥5,000


■<SUNNY SUNDAY SMILE>
日程:2017年3月25日(土)
会場 : 京都METRO
時間 : START 22:00
料金 : ADV¥4,500 ¥2,500(+1D) / DOOR ¥3,000(+1D)


詳細はオフィシャルサイトで

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