mysound SPECIAL INTERVIEW!! 大森靖子

mysound SPECIAL INTERVIEW!! 大森靖子

<ワンダーロマンス三連福>と題して、8月から3ヶ月連続のシングルリリースを行う大森靖子。第一弾は自身が主役のジュレ役の声優も務めるWEBアニメ『逃猫ジュレ』のテーマソング"ピンクメトセラ"と"グッと<るSUMMER"の両A面。特に"ピンクメトセラ"には最新アルバム『TOKYO BLACK HOLE』にも参加し、また大森とは吉川友の"歯を食いしばれっ!"で共作しているサクライケンタをプロデュースに迎え、キャッチーなガールズポップという新機軸を聴かせてくれています。しかしそこは『ブクガ』ことMaison book girlで、アイドルグループに変拍子などのアレンジを持ち込んだサクライケンタ。大森靖子とのケミストリーにも注目したいところ。今回はこのシングルについてはもちろん、「カラオケで絶対に歌っていた曲」をテーマにしたプレイリストから大森靖子のアーティストとしてのルーツを探ってみました。









NEW RELEASE

  • 『ピンクメトセラ/勹″ッと<るSUMMER』
    大森靖子

    2016.08.24 Release
    AVCD-83670 / avex trax / ¥2,500(+tax)


  • ピンクメトセラ/大森靖子
    ピンクメトセラ
    大森靖子

    Webアニメ「逃猫ジュレ」テーマソング

    • シングル
    • アルバム
    • 着うた®
    • 着メロ

INTERVIEW



  • 大森"学校サボってひたすらカラオケに行っていて、一回7時間ぐらい歌ってた"


    --今回の連続リリースはテーマがあるのでしょうか?

    今、音楽を通じていろんな関係を築いていけていて。これからもひらめきを感じた人と仕事をしていきたいんですね。そこで私は作詞作曲はするんですが、アレンジは人にお願いしていて、お願いした人の良さや、関わってくれたことで自分の曲が変わったということをもっとみんなにも知ってもらいたいなと思ったんです。

    --"ピンクメトセラ"はサクライケンタさんだというイメージが最初からあったんですか?

    ありました。去年ぐらいからサクライさんと私の二人のプロジェクトをブランド化していきたいみたいなことを野望として抱いていて(笑)、「この二人にアイドルの曲書かせると確かだよね」っていうことの名刺代わりにもなればいいなと思って、自分の作品でシングルとして一発目に出したかったんです。

    --今回は『逃猫ジュレ』のジュレ役も演じられますが、テーマソングもアニメありきで?

    前作のt.o.Lの『TAMALA2010 a punk cat in space』も好きで、すごく口の悪い猫なんですよ。それで自分から「やりたいです」ってお願いして。t.o.L.さんの脚本を読んで、その世界観を自分のものに昇華して書いていった感じですね。

    --どんなイメージで作ったんですか?

    絵的に『まどマギ』の異世界に行くと現れるお化けのイメージがあって。でもその化け物が可愛くて毒々しくて楽しくて、でも怖くて。そこで何かが削られて何かを忘れて戦わなければならない、戦うことが逃げることで、その世界から出なきゃっていうイメージで作っていましたね。

    --さて、今回は「カラオケで絶対歌っていた曲」というテーマでプレイリストを作っていただきましたが、なぜこのテーマに?

    ルーツになっている曲で作る方が多いと聞いたので。私、中高って学校サボってひたすらカラオケに行っていて、一回7時間ぐらい歌ってたんですよ。小学生の時に、「沖縄の人しかデビューできない」って、テレビ見て思い込んでたので、歌手という夢は除外して、歌うことは趣味にして生きていくしかないなと思ってたんです。

    --それだけ歌ってたら歌う曲がなくなりそうですね。

    そう。自分で音楽作り始めたのは歌いたいメロディがなくなってきたから(笑)、「作んなきゃ」って義務感みたいなものもあったんです。

    --では選んでいただいた曲とその理由や思い入れを聞かせてください。まず浜崎あゆみさんの"JULY 1st"。

    初めてカラオケで歌ったのがこの曲なんです。みんな浜崎さんが好きで、私ももれなく好きで。"ヤンキー、海、金髪"最高じゃないですか(笑)。こんなに風景や設定が見える人っていないなと。浜崎さんって本当のところを見せずに未だにやり切ってるから一番ストイックでかっこいいと思います。

  • July 1st/浜崎あゆみ
    July 1st
    浜崎あゆみ

    • シングル
    • アルバム

  • --他も超ど級の女性の曲ばかりなんですけど(笑)。

    私、女性が歌ってれば誰でも好きなんですよ(笑)。YUKIさんはこの曲が一番"野生感"が出てるんですよ。ジュディマリはどんどん奇想天外な世界になっていったけど、ソロになってからはこっち側で歌ってくれてる感じがする。歌詞もね「私が愛しているから幸せだって言って欲しい」みたいな内容で、何があっても肯定されてる感じ、「この曲があればいいんじゃない?」って感じですよね。

  • 愛に生きて/YUKI
    愛に生きて
    YUKI

    • シングル
    • アルバム
    • 着うた®
    • 着メロ

  • --そしてglobeの"Wonderin' Destiny"は?

    小室さんは神様なんで。中でもglobeの場合、マークさんがいることでKEIKOさんの歌のパートが出てくるだけでいきなりサビが作れちゃうのが革命で。だからマークさんのパートも完璧に歌ってました(笑)。それが超楽しくて。それと、身の回りのことを歌ってるのにいきなり宇宙のことに飛躍するのが日本の作家さんだと小室さんとつんく♂さんなんですよね。

  • Wanderin' Destiny/globe
    Wanderin' Destiny
    globe

    • シングル
    • 着メロ

  • --そしてSPEED。それこそ大森さんに歌手の夢を諦めさせたアクターズスクールのooo。

    第一世代ですよ。二人分のパートにマーカーを引いて、練習して歌ってました。SPEEDは必死に歌ってる歌詞の内容がスタイリッシュな大人の女性のようで、そのギャップが面白かった。その中でも"STEADY"は群を抜いて曲としていいと思いますね。

  • STEADY/SPEED
    STEADY
    SPEED

    • シングル
    • アルバム

  • --そしてラスボス的な中島みゆきさん。

    言葉の中毒性で気持ちよくなれるんですよね。言葉のイントネーションとメロディが一致してるからすーっと入ってきて気持ちいい。国語的だと思う。

  • わかれうた/中島みゆき

  • --そして大森さんが語ると深くなりそうなモーニング娘。の"シャボン玉"。

    道重さんが入って最初の曲というのもあるんですけど、「泣いてすむなら泣きやがれ」って、歌ってて気持ちいんですよね。つんく♂さんは「この子がこれ言ったらみんなが幸せになれるな」っていう曲を書いてくれたり、それがプロデュースか、って腑に落ちるんですよ。モーニング娘。の曲は一人で歌うと大変です。

  • シャボン玉/モーニング娘。
    シャボン玉
    モーニング娘。

    • シングル
    • 着うた®
    • 着メロ

  • 大森"「この人はどんな気持ちでこれを書いたのか、なぜこういう曲になってるのか?」を考えるのが好き"


    --(笑)。そして特訓ちっくな曲が。

    悔しいから10回連続とかで入れてました(笑)。あとあと、自分で曲作るようになって分析すると、自分の言葉のはめ方と似てるのがこの曲で。大体、この曲は1小節が4拍で歌詞の文節が5拍目まで続いています。それでしか出せない麻薬的なグルーヴがあると思います。

  • The Perfect Vision/MINMI
    The Perfect Vision
    MINMI

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    • 着メロ

  • --そして山口百恵さんは?

    これは女性がカラオケで歌って誰でも気持ちいい曲だと思います。みんな「バカにしないでよ」と思って生きてるじゃないですか?当時、ポルシェってわかんなかったけど「かっこいいんだろうな」と思ってました(笑)。

  • プレイバック part 2/山口 百恵
    プレイバック part 2
    山口 百恵

    • シングル
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    • 着うた®
    • 着メロ

  • --ともさかりえさんの"カプチーノ"は意外でした。

    椎名林檎さんの作詞作曲なんですけど、「アイドルが歌なんかやって」ってバカにされないように、いろんなこと考えたんだろうなっていう愛情を感じますね。

  • カプチーノ/ともさかりえ
    カプチーノ
    ともさかりえ

    • シングル
    • アルバム

  • --そして最後は鈴木あみさんの"I ready wanna tell"。

    小室さんは意図的ではないと思うんですけど、「ちょっとこの人にこのキー、無理あるやろ」ってキーを出させるのが好きで。女性が無理して歌うと声がエロくなるんですよ。それがあみさんの場合、革命で、ずっと無理して歌ってる感じがセクシーで大好きですね。

  • I really wanna tell/鈴木亜美
    I really wanna tell
    鈴木亜美

    • シングル
    • アルバム

  • --晴れて歌うことが仕事になった今もカラオケには行くんですか?

    行かないですね、全然。でも「この人はどんな気持ちでこれを書いたのか、なぜこういう曲になってるのか?」を考えるのが好きで。

    --全て今に繋がった上で、今はオリジナルに昇華していると。

    はい。でも、この辺の曲もコピバンとかでやっちゃうんで(笑)、歌ってはいるんです。

    --(笑)。ではいつかMINMIさんをバンドバージョンで聴いてみたいです!

    あ、やります、やります!

    --よろしくお願いします。本日はありがとうございました!




ORIGINAL PLAYLIST

大森靖子のカラオケで絶対に歌っていた楽曲プレイリスト

DISCOGRAPHY

PROFILE

弾き語りを基本スタイルに活動する、新少女世代言葉の魔術師。<Tokyo Idol Fes>、<FUJI ROCK FESTIVAL>、<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>に出演、音楽の中ならどこへだって行ける通行切符を唯一持つ、無双モードのただのハロヲタ。

アーティストページ

LIVE

■大森靖子2016年全国ツアー <TOKYO BLACK HOLE TOUR>
日程:2016年10月1日(土)
会場:湧太郎 國之譽ホール(秋田)
時間:OPEN 16:00/START 17:00
料金:DOOR ¥3,800

日程:2016年10月8日(土)
会場:旧香港上海銀行長崎支店記念館(長崎)
時間:OPEN 18:00/START 18:30
料金:DOOR ¥3,800

日程:2016年10月9日(日)
会場:別府ブルーバード劇場 3F (大分)
時間:OPEN 18:00/START 19:00
料金:DOOR ¥3,800

日程:2016年10月14日(金)
会場:CLUB QUATTRO (名古屋)
時間:OPEN 18:00/START 19:00
料金:DOOR ¥4,800

日程:2016年10月15日(土)
会場: MACANA(仙台)
時間:OPEN 18:00/START 18:30
料金:DOOR ¥4,800

日程:2016年10月22日(土)
会場:CRAZYMAMA KINGDOM(沖縄)
時間:OPEN 17:00/START 18:00
料金:DOOR ¥4,800

日程:2016年10月23日(日)
会場:BEAT STATION(福岡)
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:DOOR ¥4,800

日程:2016年10月29日(土)
会場:PENNEY LANE24(札幌)
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:DOOR ¥4,800

日程:2016年11月4日(金)
会場:LIVE JUKE(広島)
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:DOOR ¥4,800

日程:2016年11月10日(木)
会場:BIGCAT(大阪)
時間:OPEN 18:15/START 19:00
料金:DOOR ¥4,800

日程:2016年11月11日(金)
会場:サロンキティ(松山)
時間:OPEN 18:30/START 19:00
料金:DOOR ¥4,800

日程:2016年11月18日(金)
会場:ZEPP TOKYO(東京)
時間:OPEN 18:00/START 19:00
料金:DOOR ¥5,500


詳細はオフィシャルサイトで

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