mysound SPECIAL INTERVIEW!! Homecomings
今回は、畳野彩加(Vo)と福富優樹(Gt)、福田穂那美(Ba)と石田成美(Dr)のメンバー4人全員が参加! 4人には「自分の音楽的ルーツ」をテーマにしたプレイリストの作成を依頼。プレイリストからバンド誕生秘話を探るとともに、セカンド・アルバムや<フジロック>出演への思いについて話を聞きました。
NEW RELEASE
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『SALE OF BROKEN DREAMS』
Homecomings
2016.05.11 Release
PECF-1133 / felicity cap-251 / ¥2,400(+tax)
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- アルバム
- 13曲収録
INTERVIEW
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<フジロック>からオファーが来て頂点にうれしかった
――5月にセカンド・アルバムが出ました。ギター・ポップを基調としながらも、カントリーやフォークといったアメリカン・ルーツ・ミュージックな要素も感じられますよね。
福富:大学のフォークソング部、といっても軽音楽部だったんですが、ここでウィルコとかエリオット・スミスとかを聴いて、そのルーツを辿った結果、行き着いた感じですね。古いのアメリカン・ルーツ・ミュージックをがっつり掘り下げたわけじゃなく、キングス・オブ・コンビニエンスとか、90年代からゼロ年代にかけて活躍したインディ・バンドの影響下にあるって感じです。
――さらに、今年の<フジロック>への出演も決定しましたね! しかも、クーラ・シェイカーなどと同じレッド・マーキーです。2013年のルーキー・ア・ゴーゴー出演から3年、念願叶っての本編出演となった今の気持ちと意気込みを聞かせてください。
福富:ルーキー・ア・ゴーゴーに出演してから本編への出演を目標にしてきたので、本当に嬉しくてしゃーないですね。2枚目のアルバムを出したタイミングでオファーが来て、バンドとしての集大成的なところもあります。それと、今年<フジロック>に出るアヴァランチーズがめっちゃ好きで。出るのはもちろんですけど、ベックとかウィルコとか見れるのが楽しみすぎて(笑)。
畳野:レッド・マーキーのオファーが来て、もう頂点にうれしかったです。いろんなツアーをこなしながら、<フジロック>に向けて気持ちを高めていってる感じですね。<フジロック>に出る他のアーティストだと、ベックが気になります。ベタですけど(笑)。
――福富さんも含め、<フジロック>で他に気になっている出演アーティストはいますか。
全員:レッチリ(笑)。
畳野:ミーハー心で(笑)。
福富:高校生の頃、まさにレッド・ホット・チリ・ペッパーズがブームで。みんな聴いてた(笑)。日本中がレッチリに沸いてて、すごいコピーしてましたね。
フォーマットとジェームス・イハがバンドの"ザ・ルーツ"
――王道からインディまで、色んな洋楽に影響を受けてきた皆さんには、「自分の音楽的ルーツ」をテーマにプレイリストを2曲ずつ作ってきてもらいました。まずは畳野さんフォーマット"The First Single"とジェームス・イハ"Speed Of Love"を選んだ理由は?
畳野:シングル"HURTS"(15年)からセカンド・アルバムの制作にかけて、この2曲をめちゃくちゃ聴いてインプットしてました。フォーマットとジェームス・イハにはすごい思い入れがあって、その中でもこの2曲が本当に好きで、一番影響を受けました。
福富:畳野と僕は高校が一緒で、洋楽を聴き始めたときに聴いていた曲がフォーマットとジェームス・イハでしたね。BEAT CRUSADERSやASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんとかがラジオ番組でウィーザーなどを紹介してて、その流れでフォーマットとジェームス・イハも聴いて。よくネット世代って言われますけど、大学に入るくらいまでYouTubeも見たことなくて。中一くらいのときに、SPACE SHOWER TVとMTVを見られるようになってから、いろいろ聴くようになりましたね。
畳野:ネット試聴というのはあまりしていなくて。テレビで見たり、雑誌で読んだりしたものをメモして、BOOKOFFでCDをまとめて探すというのを繰り返しました。それにしてもこの2曲は思い出深いですねー。改めて聴き返したら、すごいいいな! って。高校生の頃は、ただ単純にいいなと思って聞いていたのが、今はバンドに生かせる。今のHomecomingsと言えば、フォーマットとジェームス・イハのこの2曲って感じです。
福富:いいセレクトですね、本当にルーツって感じ。畳野と僕の2人で曲を作っているので、その意味でもザ・ルーツですね。 -
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――スマッシング・パンプキンズも聞いてましたか?
畳野:スマパンも聴いてましたけど、ジェームス・イハが大好きで。
福富:スマパンよりも先にジェームス・イハを聞きましたね。ジェームス・イハのファースト・アルバムを買ったのが高校生のときで、大学に入ったあとにセカンド・アルバムを買いました。映画『リンダリンダリンダ』(05年)のサントラをジェームス・イハがやっていて。
――そんな福富さんは、BEAT CRUSADERS"HEY×2 LOOK×2"とスマッシング・パンプキンズ"1979"を選んでいます。
福富:中一くらいのときに聞いて衝撃を受けて、すべてが新鮮でした。ビークルがルーツにしているような洋楽をたくさん聞いて、音楽の幅が広がりました。"HEY×2 LOOK×2"が収録されているアルバムは、80'sに始まってグランジロック的な曲で終わるって感じで、すごい時代性をあらわしているっていうのがかっこよかったですね。そのビークルがペイヴメントが良いって言っていて。ペイヴメントを聞いてからUSインディにのめり込んでいきましたね。その時にスマパンも知りました。それまではアークティック・モンキーズとかUK寄りで。何が一番好きなんやろな、と思ってたときにペイヴメントに出会って、この感じや! って。
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――福田さんはエリオット・スミス"Waltz #2(XO)"とマグネット"Where Happiness Lives"を選んでいます。結構渋いですよね。
福田:中高生の頃は音楽を探す時には京都の「JEUGIA」というCDショップで新譜を試聴したり買ってみたりしていたのですが、エリオット・スミスとマグネットに関してはネットでみつけたプレイリストに入っていたのがきっかけでCDを買いに行って。これ、めっちゃ好きな感じやなって。福富くんがペイヴメントを初めて聴いたときみたいな、自分の核になる音に気付けた曲ですね、この2曲は。やりたい音楽と聴きたい音楽が一緒というわけではないんです。あと、バンドよりもシンガーソングライターを好きになる傾向が強くて。 -
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――スチャダラパー"サマージャム '95"も選んでいます。
石田:最近、ヒップホップにはまっていて(笑)。"サマージャム '95"は、PIZZICATO FIVEとかORIGINAL LOVEとか渋谷系が好きなお父さんがよく聴いていて、小学生のときから車でかかっていたので前から聴いてましたけど、改めて聴いて好きな曲だなって。ドラムは打ち込みの感じの音が好きだなあ、と。バンドが変化してきたなかで、Homecomingsのドラムのルーツを考えたとき、ヒップホップのトラックだと思って。みんなとは全然違うんだけど。
福富:でも、これでHomecomingsって感じがしますね。 -
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――これまでに、自分自身でプレイリストを作った経験、あるいは今まさに聴いているプレイリストはありますか。
福富:ウォークマンにプレイリストを入れて、散歩する時に聴いたりしてますね。中身は・・・泣きそうな曲ばっかり(笑)。
福田:めっちゃわかる(笑)。タイトルどうしてんの?
福富:タイトルとかない。タイトル、何にしてんの?
福田:ちょっと言えない・・・。
全員:(爆笑)
福田:高校生のときにつくってたMDには、「しっとりした曲」とか「元気になる曲」とかタイトルに書いてた。
福富:一番最初にプレイリスト作ったのがMDでしたね。
畳野:福富くんからもらったMDに、ビークルとかELLEGARDENとかスピッツとかが入っていて。それまでは松浦亜弥とかモーニング娘。ばっかり聴いていたんですけど、もらったMDを聴いて「バンドってすごいな!」って新鮮に感じました。
石田:あとはバンドを始めるときに、福富くんがCD-Rにバンドサウンドをイメージした曲のプレイリストを作ってきてくれました。
福富:バンドを始めたばかりの頃は何枚かあげてたんですけど、メンバーが聴いてる様子がなかったんでやめました(笑)。
――福富さん、今でも選曲したCD-Rを誰かにあげることはありますか?
福田:私が誕生日のときに一枚くれた。アレはめっちゃ良かったからよく聴いてたで。
福富:あげたっけな(笑)。プレイリストっていう意味では、ワンマンライブのセットリストがその感覚に近いですね。ワンマンだと、自分たちの曲のなかから幅広く選んで曲順を考えられる。
畳野:ワンマンは自分たちを知ってくれている人たちを前にライブすることを前提にセットリストを組める。これまでの曲を混ぜつつ、新しく出したセカンド・アルバムの世界観も保ったままライブができる。セットリスト=プレイリストだと思って、ライブをやっていきたいです(笑)。
ORIGINAL PLAYLIST
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畳野彩加(Vo)
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- シングル
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福富優樹(Gt)
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- 着うた®
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福田穂那美(Ba)
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- アルバム
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text&interview by Wataru Kato
photo by Shigeta Kobayashi
DISCOGRAPHY
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- アルバム
- 13曲収録
PROFILE
京都在住、女の子3人+ 男の子1人の4ピース・バンド。「FUJI ROCK FESTIVAL」「下北沢インディーファンクラブ」「ボロフェスタ」等への出演、The Pains of Being Pure at Heart / Mac DeMarco / Veronica Falls / LITERATURE / Computer Magic / Norman Blake(Teenage Fanclub)といった海外アーティストとの共演、東京・大阪での自主企画イベントの開催など、2012年の結成から飛躍的に活動を展開中。これまでに『Homecoming with me?』(2013年 CD/10")、『I Want You back』(2014年 CD/7”)、平賀さち枝とのコラボシングル『白い光の朝に』(2014年 CD/7”)、1stフルアルバム『Somehow, Somewhere』(2014年 CD/LP)をリリース。2015年7月初のシングル『HURTS』(CD/7”)をリリース。今年5月には待望の2ndアルバム『SALE OF BROKEN DREAMS』をリリースした。
LIVE
■Homecomings『SALE OF BROKEN DREAMS』RELEASE ONE-MAN TOUR "DON'T WORRY BOYS"
日程:2016.07.01(金)
会場:渋谷WWW
時間:OPEN 18:15/START 19:00
料金:¥3,000
■Homecomings 「CENTRAL PARK AUDIO TOUR」
日程:2016.07.16(土)
会場:静岡Freakyshow
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:¥2,500
日程:2016.07.17(日)
会場:仙台LIVE HOUSE enn 3rd
時間:OPEN 16:30/START 17:00
料金:¥2,500
日程:2016.07.18(月)
会場:郡山PEAK ACTION
時間:OPEN 16:30/START 17:00
料金:¥2,500
日程:2016.09.18(日)
会場:松江 NU
時間:OPEN 17:00/START 17:30
料金:¥3,000
2016.09.19(月)
会場:福山Hot Blues Cafe
時間:OEPN 18:00/START 18:30
料金:¥2,500
日程:2016.09.23(金)
会場:福岡 UTERO
時間:OPEN 19:00/START 19:30
料金:3,000
日程:2016.09.24(土)
会場:松山 Bar Caezar
時間:OPEN 18:00/START 18:30
料金:¥3,000
日程:2016.09.25(日)
会場:岡山 YEBISU YA PRO
時間:OPEN 17:00/START 17:30
料金:¥3,000
日程:2016.10.10(月)
会場:金沢vanvan V4
時間:OPEN 16:30/START 17:00
料金:¥2,500
■FUJI ROCK FESTIVAL 2016
日程:2016.07.23(土)
会場:新潟県 湯沢町苗場スキー場
料金:¥19,000(1日券)
■THE FULL TEENZ 『ハローとグッバイのマーチ 大阪』
日程:2016.07.31(日)
会場:十三FANDANGO
時間:OPEN 17:00/START 17:30
料金:ADV ¥2,300/DOOR ¥2,800
■RUSH BALL 2016
日程:2016.08.27(土)
会場:泉大津フェニックス
■BAYCAMP 2016
日程:2016.09.03(土)
会場:川崎市東扇島東公園・特設会場
時間:OPEN 12:00/START 14:00/CLOSE 5:00(予定)
料金:ADV ¥8,900
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