【誰でも自由に弾ける!】大人気YouTuberよみぃ×ストリートピアノの今【LovePiano】


ステイホームの時間が長くなったことで、楽器を始めたり、かつて演奏していた楽器を再開する人がとても増えています。これまでであれば、まず教室に通うことを検討する人が多かったところ、コロナ禍ではそれもままなりません。そんな中、“YouTubeを楽器練習のツールに活用する”という新しい音楽体験がますます注目を集めています。そうしたムーブメントの一翼を担う大人気YouTuberよみぃが、ヤマハミュージックジャパンのストリートピアノプロジェクト「LovePiano」を弾きに訪れていたところをキャッチ! SNS時代の作曲家・ピアニストの声をお届けします。

今回、誰でも自由に弾ける「LovePiano」2号機が設置されていたのは、東京湾アクアライン「海ほたるパーキングエリア」のイベントスペース。2017年12月にも設置され、朝7時から夜9時までと演奏できる時間が長いこともあり、好評を博した場所です。屋外のオープンスペースではないものの、換気がしっかりされていることもあり、リラックスして演奏を楽しむ人たちで賑わっていました。

そこにチャンネル登録者数130万人超の「よみぃチャンネル」、42万人超の「よみぃピアノチャンネル」を運営する作曲家・ピアニストのよみぃが現れ、「紅蓮華」を演奏すると、思わず涙してしまう人が現れるほど!

 

 

——各地のストリートピアノを取材して来ましたが、演奏に涙している人を見たのは初めてです! よくあることなのですか?

「僕もびっくりしました。YouTubeを見てくれている小さいお子さんが『本物のよみぃさんだ!』って泣いて喜んでくれたことはあるのですが、「紅蓮華」が好きな方だったみたいで、演奏に勇気をもらったと泣いて下さったのは純粋に嬉しいですね」

 

よみぃ×LovePiano(1)

 

——よみぃさんも各地のストリートピアノを巡り、YouTubeで発信されていますが、ストリートピアノの面白さはどんなところでしょう?

「僕自身、高校生のときにYouTubeで『弾いてみた』動画などをよく見ていたので、ストリートピアノの動画を見て、『現場に聴きに行こう!』『自分も弾きに行きたい!』と思う人の気持ちはよく分かります。まったく知らない人同士なのに、小さい子供からお年寄りまでさまざまな年代の人が思い思いに演奏できる空間というのは、他にはないので、とても貴重な場所だと思います。想像以上に男性が多いのもいいなって」

 

よみぃ×LovePiano(2)

東京湾を眺めながらピアノを弾くという特別な体験ができるのもストリートピアノならではの魅力

 

——初めて弾いたストリートピアノはどこでしたか?

「高校卒業後、上京して最初に行ったのは都庁のピアノです。ひとり5分という決まりがあって、職員の方がカウントしてくれるのですが、まだ3分半しか弾いていないのに、職員の方の交代で『はい、終わりです』と止められてしまったという苦い思い出があります(笑)。でも、一度は弾いてみたいと思っている人も多い、ストリートピアノの聖地的な場所ですね」

——演目など、特にストリートピアノだから意識していることはありますか?

「曲というよりは、音の出し方、ピアノの鳴らし方は意識しています。ショッピングモールや駅など、必ずしも音楽を聴きに来ている人だけじゃない場所でも、どういう音なら心地よく聴いてもらえるのか? 個人差はもちろんありますが、雑音だと感じてしまう人がいることも事実なので……。でも、それを研究することで、テクニック面での上達にも繋がる部分はあると思います」

 

 

——今日の場所はいかがでしたか?

「隣にゲームセンターもあって、もともと大きな音が聞こえてくる場所なので、既に弾いている方や聴いている皆さんは、それを込みで楽しんでいる雰囲気だと感じました。音量的な意味ではもっと静かな場所に比べて、ここではある程度自由に弾いていいのかな?と思いました。僕がYouTubeに投稿を始めたころは、ゲームの『太鼓の達人』の曲を耳コピでよく弾いていました。今日は、『太鼓の達人』の音は聴こえてこないので、隣のゲームセンターには、きっと設置されていないでしょうね」

——ゲーム毎の音が聴こえるんですね。『太鼓の達人』と言えば、よみぃさんの原点ですもんね。待望のコラボアルバムもリリースされますね。

「ピアノアレンジが映えると思う最高難易度の楽曲を15曲厳選しましたが、歴代最高難易度の楽曲も入っています。クラシックだとリストの『ラ・カンパネラ』などが難易度の高い曲として知られていると思いますが、ゲーム音楽、特に『太鼓の達人』の最高難易度の曲だと、BPM200以上で16分音符が連発したりするんですね。鍛えた人が腕2本でギリギリ追いつくくらいバチを連打する速さの曲をピアノでいかに美しく演奏するか……鬼のような難易度です(笑)。叩くことを前提で作られている高速テンポの激しいリズムの曲をピアノでカバーするという大変なことにチャレンジしてしまい、レコーディングは本当に苦労しました。僕が15歳の時に作曲してゲームに採用された『D’s Adventure Note』も収録していますし、面白い内容になっているので『太鼓の達人』ファンの方にも楽しんでもらえるとうれしいです」

 

 

——よみぃさん自身が『太鼓の達人』の達人ですもんね。

「ゲームセンターに通いつめて、全国スコアに載るぐらいまでやり込んでいました。ゲーム攻略にはテクニックと研究が欠かせません。ピアノと一緒です。でも、まさか自分の曲(『D’s Adventure Note』)がゲームに収録されるなんて、めちゃめちゃ嬉しかった。ちなみに、☆10の楽曲を提供している作家の中で、自分の曲でパーフェクトスコア(=全良)を出しているのは今のところ僕だけなんです!」

 

 

——ゲームとピアノとYouTube。まさに“好きなことで生きていく”を体現されていますね。

「僕は5歳から15年くらいピアノを習っていて、レッスンの曲は楽譜ありきで練習してきましたが、中学生くらいの頃からYoutubeで好きな演奏家を探して“耳コピ”を始めていました。僕の動画を見てくださっている人たちの中にも、“耳コピ”ならぬ“目コピ”で練習している人もたくさんいるようです。音楽とYouTubeの相性がいいのは言わずもがなですが、楽器の魅力を伝えるのにもとてもいいツールだと思います。僕の演奏がきっかけでピアノを弾いてみよう!と思ってくれる人が増えたら、こんなに嬉しいことはないですね」

 

よみぃ×LovePiano(3)

この日、よみぃさんが演奏した「竃門炭治郎のうた」の楽譜

 


 

【プロフィール】
よみぃ
作曲家・ピアニスト・ユーチューバ―。1997年10月6日生まれ。
14歳の時に『太鼓の達人』の魅力に惹かれ、中学校に通いながら「特製のバチ」を作る動画をYouTubeに投稿。15歳で『太鼓の達人』全国大会課題曲公募にて最年少受賞、人気投票1位を獲得。その受賞作品「D's Adventure Note」が2013年に音楽ゲーム『太鼓の達人』にて配信スタート。その後、作詞・作曲家として幅広く活動し、企業へのタイアップ企画やコンサート(YAMAHA「みらいのアンサンブル」)等にも出演。
2019年発売の『SEGA音ゲーピアノコレクション ver.CHUNITHM vol.1』、『新日本プロレスピアノコレクション』の編曲・演奏を担当。現在はYouTubeチャンネル登録者数130万人超の「よみぃチャンネル」、同42万人超の「よみぃピアノチャンネル」を運営中。常に魅力あふれるコンテンツを配信しており、いま、最も注目されているアーティストの一人。
「おうちでドンカツ!太鼓の達人eスポーツ オンライン大会!」公式アンバサダー就任。

■YouTube

https://www.youtube.com/channel/UCZ3h7IyAMbrVgvmxTdj-rpA

https://www.youtube.com/channel/UClKezL95WNrPgDL70MnWFTw


■Twitter https://twitter.com/431tv

【Information】
よみぃ×LovePiano(4)

『よみぃ×太鼓の達人 ピアノコレクション(おに)』
2021.1.27 Release(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)

https://www.yamahamusic.co.jp/s/ymc/discography/1075?ima=0000


【LovePiano】
今後のスケジュールはコチラをチェック
LovePiano特設ページ:

https://jp.yamaha.com/products/contents/pianos/lovepiano/index.html

 

 


 

Text:仲田舞衣
Photo:グレート・ザ・歌舞伎町
撮影協力:海ほたるパーキングエリア(東京湾横断道路(株))

 

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