【ストリートエレクトーン】どんな音楽も一台で自在に奏でられる夢の楽器【お披露目決定!】


2019年12月。ヤマハが開発した電子オルガン「エレクトーン」は、誕生から60年を迎えました。“日本の電子楽器の歴史が詰まった楽器”と言っても過言ではないエレクトーンが、ついにストリートに登場。誰にでも気軽に弾くことができるチャンスが到来します! SNSを通じて世界から注目されるアーティストを輩出していたり、多機能ながらカジュアルに楽しめる機種が登場していたりと、進化を続ける奥深いエレクトーンの魅力をお届けします。 

YouTubeで世界が騒然! エレクトーン・アーティスト826askaの躍進


2016年1月、中学生の少女がエレクトーンで「スター・ウォーズ」のメドレーを弾く動画が、突如YouTubeで話題を集めました。600万回再生を越すこの動画をきっかけに世界からも注目される826askaは、現在、各地のコンサートでチケットの完売続出、YouTubeチャンネル登録者数は43.2万人という大人気エレクトーン・アーティストに成長しています。

 

ストリートエレクトーン(1)

ストリートエレクトーン(2)

▲ライブ会場では演奏に合わせてサイリウムが幻想的に揺れる! まさに令和のエレクトーン・アイドル

 

そんな826askaさんは、エレクトーンとの出会いをこう語ります。

「5歳からピアノを習っていたのですが、母が若い頃にエレクトーンをやっていたことや音楽好きな家族の影響で、8歳からエレクトーンも並行して習い始めました。高校生になると、いわゆる習い事としての演奏よりも楽譜にアレンジを加えて、全身を使って自由に弾く楽しさにどんどん目覚めていきました。特に熱中したのは映画音楽やドラマの主題歌、挿入歌ですね。ピアノでは再現できないオーケストラ楽曲も、エレクトーンならこんなに華やかに弾くことができるんだ!って夢中になりました」

 

ストリートエレクトーン(3)

 

エレクトーンに魅せられた826askaさんが、特に演奏のモチベーションになると語るのは、全身を使ってさまざまな音やリズムを奏でられる多機能性。

「主旋律よりも、ペダル鍵盤で弾く裏拍だったり、例えばフルートやバイオリンパートのハーモニーだったりが弾いていて本当に気持ち良いんです。ひとりオーケストラを叶えてくれる音色、キーボードパーカッションのバリエーションの豊富さは、『次はこの楽器が入った楽曲を試したい!』『このレジストをマスターしたい!』って思わせてくれます。特にリズムが入った華やかさは、エレクトーン演奏の醍醐味ですよね。あと、ライブ活動をはじめてからは、録音機能にもすごく助けられています。普段の練習だけでなく、家に帰ってライブの演奏を確認できるのはすごく便利です」

レジスト(=レジストレーション)とは、上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵盤、リズムなどの組み合わせのことを指すエレクトーンを語る上で欠かせない機能のこと。
モデルによって内蔵されるレジストの数は変わりますが、例えば、上鍵盤はストリングス、リードはバイオリン、下鍵盤はピアノ、ペダルはフィンガーベースまたは、上鍵盤はビブラフォン、リードはフルート、下鍵盤はギター、ペダルはフィンガーベース……といった具合に、もはや組み合わせは無限!

また、ポップス&ロック、ダンス&バラード、ジャズ&ラテン、シンフォニー&ワールドなど楽曲のジャンルに最適な組み合わせを呼び出せる上に、ドラムなどの様々な打楽器はもちろん、動物の鳴き声や車のクラクションといった効果音まで内蔵されているので、映画音楽はもちろん、アニメやゲーム音楽の再現も自在にできてしまうのです。一台でどんな音楽も弾くことができてしまう、夢のような楽器。それが、エレクトーンです。

 

ボタニカルなペイントが可愛い! 待望のストリートエレクトーンが登場

ストリートエレクトーン(4)

 

80年代に幼少期を過ごした世代には、エレクトーンはピアノと双璧の習い事の王道であり、その多機能性がすぐに思い浮かぶ鍵盤楽器ですが、習い事や楽器の選択肢が日々拡張されつづける昨今、「エレクトーンを知らない」「オルガンを見たことがない」世代も増えています。60年分の電子楽器の技術の粋が詰まったエレクトーンは、その多機能ぶりに、逆に敷居の高さを感じてしまうのもまた事実だったりするのです……。

そこで、現在全国的に話題沸騰中のストリートピアノと同じく、「エレクトーンの魅力をもっと気軽に触れることで体験してもらいたい!」と、誰でも演奏することのできるストリートエレクトーン・プロジェクトが始動しました。

現在5モデルあるエレクトーンから、最新モデル「STAGEA(ステージア)」シリーズの中でも初心者が使いやすく、コンパクトで設置も簡単なベーシックモデル「ステージア<ELB-02>」に、日本大学生産工学部建築学科住居空間デザインコースの学生さんたちが華やかにペインティングを施し、“世界に一台だけのエレクトーン”にバージョンアップ! 
 

 

こうして誕生したストリートエレクトーン“HANA”は、2月21日から24日の期間、WACCA池袋の「STAGE広場」でお披露目されることになりました。また、4月以降の設置会場は現在公募中! 様々な季節の花で構成された花束のようなストリートエレクトーン“HANA”が、各地で花を咲かせる日も近づいています。

 

601種類搭載されたレジストレーションメニューから、簡単に弾ける楽曲例をご紹介!

 

ピアノは弾けるけど、エレクトーンは……という人のために、簡単に使い方をご説明しましょう。

 

ストリートエレクトーン(5)

 

まず音を出すには、右端にある電源スイッチを入れたら、

 

ストリートエレクトーン(6)

 

足元のエクスプレッションペダルを踏み込んで鍵盤を弾きながら、ボリュームを調整しましょう。これで準備完了です! 
さっそく足技が必要ですが、実際にやってみればまったく難しくないことが分かるはずです。

ここで、多機能ぶりを使いこなしてみたくても、エレクトーンにはじめて触れる人にとっては若干ハードルの高いレジストレーションメニュー(=レジメ)の呼び出し方を、『月刊エレクトーン』編集部とエレクトーン奏者・中野正英さんの力をお借りしてご紹介します。

楽曲は、THE BOOMの『風になりたい』。レジストレーションメニューから“ポップサンバ”を選べば、音色とリズムはもちろん、コードを左手とペダルで弾くだけで自動伴奏がはじまり、まるでバンドメンバーと演奏しているような気分を味わえます! イントロやエンディングもボタンひとつでかっこよくキメることができるのです。
 

 

ストリートエレクトーン(7)

ストリートエレクトーン(8)

 

長くクラシックピアノを習ってきた人には、『子犬のワルツ』はいかがでしょう? 同じくエレクトーン奏者・廣田奈緒子さんのアレンジを聴いてみてください。
 


なんと子犬の鳴き声が! これは、廣田さんが「ホンキートンクピアノ」の音色にエフェクトをかけて偶然生み出した音だそう。アコーディオン、ビブラフォン、ホンキートンクピアノ、ベースという小編成でアレンジした『子犬のワルツ』。エレクトーンなら、こんな楽しい演奏も可能になるのです。

ストリートエレクトーンの現場や楽器店で、ぜひ色々なボタンを触って、全身で夢の楽器を試奏してみてください。きっと新しい音色と、自分でも想像していなかった演奏体験があなたの音楽ライフを豊かにしてくれるはずです。

 


 

【INFORMATION】

●ストリートエレクトーン”HANA” 初お披露目スケジュール

日程:2020年2月21日(金)~24日(月・休)
時間:10:00~21:00
展示場所:WACCA池袋 1階 STAGE広場
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-8-1
http://wacca.tokyo/


「ストリートエレクトーン」今後のスケジュールはこちらをチェック!
「ストリートエレクトーン」特設ページへ

※4月以降の設置会場も公募中です! ぜひ奮って応募ください ​​​​​

 

●826aska アルバム第2弾

J写.jpg

New Album『possible』2020.03.25 Release
【Type-1】<CD+Blu-ray+DVD>¥4,500(税込)
詳しくはコチラ >>

 


 

Edit&Text:仲田舞衣
Photo:グレート・ザ・歌舞伎町
協力:『月刊エレクトーン』編集部

 

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