【第1回】ロマンティックピアノアレンジに挑戦！ ～SALTY's塩チョ(西村ヒロチョ)の恵比寿リキッドルームへの道～
12月18日（火）に恵比寿リキッドルームにてワンマンライブ「大さじ1000SALT」を開催する、よしもと発の塩顔男子エアバンド・SALTY's（ソルティーズ）。
ワンマンに向けて塩澤（ピスタチオ小澤）がギター練習に打ち込む中、楽器経験者の塩チョはSALTY'sのオリジナル曲「NOTICE」のピアノ弾き語りに挑戦！
ピアノはきちんと習ったことがなかったため、プロのレッスンを受けることになったのですが、そこから意外な展開に…！
まずはお手並み拝見
ギターを猛特訓中の塩澤（ピスタチオ小澤）さんに感化され、「自分もレッスンを受けたい！」と編集部に直談判した塩チョ（西村ヒロチョ）。
ライブでは素晴らしいサックスプレイで観客を魅了したり、塩澤さんのギター練習で非常にタメになるアドバイスを提言したり、普段も塩澤さんの練習に付き合わされて…ではなく付き合ってあげたり、バンド内でも音楽的レベルは断トツで高いです。
そうやってさまざまな楽器を弾きこなす塩チョですが、唯一得意でないというのがピアノだそう。
塩チョ「いろんな楽器が弾けるんですけど、その中でピアノが一番苦手なので、（12月18日は）ピアノで弾き語りをするという目標を立てました」
ということで、12月18日にSALTY'sのオリジナル曲「NOTICE」をピアノ弾き語りする塩チョの練習を、プロに見てもらうことになりました。
まずはピアノの腕前を先生に披露。ピアノは大学（サックス専攻）の授業で少しやっていた程度とのことですが、結構弾けています。さすが！
これだけ弾けてしまうと、企画が成り立たないのでは!?と大人の事情が気になるところですが、塩チョは納得いっていない様子。
原曲をそのままピアノで弾くのではなく、アレンジをもっと磨いて、お客さんやメンバーをもっとビックリさせたい…その想いを汲んで、イメージをガラッと変えたバラードバージョンにアレンジし直すことに。
これまで練習してきたものをすべてリセットするわけですから、これはなかなか大変です。
先生の前で演奏している場面。かなり緊張している様子です。
塩チョに迫られた選択
ここで、塩チョにある選択が迫られました。
先生にアレンジしてもらった楽譜通りに練習してそれを披露するのか、それともアレンジから自分で挑戦するのか。編集部としては後者のほうが盛り上がるので嬉しいですが、これは相当難易度が高い挑戦です。
そして悩んだ末、後者を選択！ 塩チョの芸人魂、そしてミュージシャン魂が燃え上がっていることは、その目を見れば明らかです。
塩チョ「僕はむしろ、そういうのを勉強したいなと思っていました。知ってる曲だけど全然違う曲みたいな。お客さんだけじゃなくて、メンバーも驚かせたいなと」
スケジュールが許す限りレッスンを受けたいと、意気込みも充分。
かくして、塩チョの猛特訓の日々が始まりました。
ピアノ弾き語りに対する熱い想いを語っています。
早速、レッスン開始！
この日は打ち合わせのみの予定でしたが、塩チョの強い希望により早速レッスンを開始！
先生がアレンジのポイントをいくつか提示して、塩チョがアレンジを考え、次回の練習で先生がアドバイスをするという形式を取ることに。
先生「宿題を提示してそれをやってもらうほうが、画的にいいですよね？」
先生、ご配慮ありがとうございます。
塩チョの希望をヒアリングしながら、先生がさまざまなアレンジのパターンをレクチャー。
オシャレな音の入れ方、楽曲の世界観を膨らませるコードの当て方、歌を活かすためのアレンジのコツなどなど…。先生の演奏を聴いて、塩チョも目を輝かせます。
塩チョ「魔法みたいですね～」
「いや、できてからですよ（笑）？」と、先生から鋭いツッコミが入りましたが、こんな風に塩チョが素敵なアレンジを実現してみせたら、絶対に感動してしまいますね。
しかし、さまざまなアレンジを提示されたからこそ、どういった方向で進めていけば良いのかわからなくなってしまいました。
そこで先生が「まずは全体の見取り図（各セクションでどのように展開するか）を考えましょう」と提案。結果、スローバラードにアレンジすることに。
塩チョ「今の楽譜通りだと寂しいというか、色が少ない気がして」
楽曲をカラフルにするために重要なのが、コード感です。そこで先生が、ベース音をキープしてオンコードにする、テンションコードを入れるなど、ロマンティックな和音のテクニックを伝授してくれました。また、楽曲に緩急を付けるためのビートの入れ方も教えてもらいました。
さらに、歌いながら弾くために、手元を見なくても演奏しやすいようポジションをあまり動かさないようにするアレンジのテクニックも教わりました。
塩チョ「歌も練習しなきゃ…」
ピアノのアレンジに凝り過ぎて歌えなくなってしまう、ということもありがち。弾き語りするという点を考えてアレンジすることも大切ですね。
先生の話を真剣に聞いてメモする塩チョ。
バラードで重要なペダルさばき
また、ペダルの使い方も教わりました。先生曰く「バラードを弾くならペダルは命」とのこと。踵は必ず地面につけて、常に足裏／靴底はペダルにつけたままにするのが基本。バネの力でペダルが上がることを、靴底で感じることがポイントです。
また、ペダルを上げるときは“98％上げ”を意識します。完全に上げ切るとコッとペダルがぶつかる音が鳴ってしまうからです。ほど良い踏み加減を練習しながら、思わず独り言がこぼれました。
塩チョ「（自動車の）教習所を思い出しますね」
先生のお手本をすぐに実践できてしまう塩チョ、さすがです。
こうして濃密な初回レッスンが終了。次回までの宿題はまず1コーラス分のアレンジを考えてくることです。
いきなりレベルの高い内容になりましたね。
塩チョ「こんなことになるとは思ってなかったです（笑）。とんでもない経験値を得られてありがたいです。メンバーにこの姿を見せたいですね。もう（他のメンバーと）桁が違いますよ（笑）。上手くできたら、僕が考えていたものの2つ3つ上のものになると思います」
これは期待できそうですね。次回をお楽しみに！
レッスンのダイジェスト動画はこちら！
Text&Photo：神保 未来
■講師プロフィール
鈴木奈美（すずきなみ）
◎ヤマハ音楽院エレクトーン科卒。入学と同時にジャズピアノ、音楽理論等を藤井英一氏に師事。
卒業後はゲーム音楽のアレンジ、キーボーディストとしてアーティストのサポート演奏活動の傍ら、ヤマハ・ミュージック・メディアをはじめとするピアノアレンジ譜を多数出版。月刊ピアノにて『プチJazz』のコーナーを連載中。アレンジ、採譜をした曲数は4000曲を超える。
ピティナ正会員、アドバイザー。
ヤマハPMSポピュラーピアノ講師としても長年携わる。『鈴木奈美landscape』のエレクトーン・ユニットで都内ライブ活動中。
■SALTY’s
＜プロフィール＞
世界初の塩顔男子4人グループ「SALTY's」(ソルティーズ)
Vo.塩村(テゴネハンバーグ・松村)、G.塩澤(ピスタチオ・小澤)、Sax./Fl./DJ 塩チョ(西村ヒロチョ)、B.塩野(ダイヤモンド・小野)
巷ではあっさりした薄顔イケメンを"塩顔"と称してブームが起きている中、彼らの人気も上昇中!芸人ならではのコーナー(塩喜劇)を交えたライブスタイルと、芸人らしからぬクオリティの高い楽曲でVo.塩村が手がける塩顔をテーマにした歌詞が彼らの持ち味となり、渋谷ヨシモトホールにて定期開催しているライブは、全て満席で立ち見が続出!!音楽イベントにも進出し始めている注目のバンド。
G.塩澤、B.塩野エアー演奏でライブを盛り上げ、Sax./Fl./DJ 塩チョは日本大学芸術学部音楽学科卒でサックスを専攻していた本格派。
Vo.塩村の甘く切ない声が見事にはまった楽曲で虜になること間違いなし!
昨年末には、2018年の年末にキャパ1000人のワンマンライブを成功！実現できなければ解散！とLIVEのMCで発表。
大きな目標を掲げ、背水の陣で挑む1年になる。
＜ライブ情報＞
【タイトル】SALTY's SP LIVE 「大さじ1000SALT」
1000枚売れなかったら解散！！
【会場】恵比寿LIQUIDROOM
【公演日】2018年12月18日(火)
【時間】18:30開場・19:30開演
【チケット】前売 3,000円 当日 3,500円 （ドリンクチャージ別）
チケットよしもと、メンバー手売りにて発売中
http://yoshimoto-me.co.jp/artist/saltys/news_detail/4779/
