『ワイト島のジョニ・ミッチェル 1970』先行上映会+スペシャル・トークショー

『ワイト島のジョニ・ミッチェル 1970』先行上映会+スペシャル・トークショー

ジョニ・ミッチェルの歴史的ライブ映像商品が2018年9月5日に日本先行で発売!もはや伝説となっている1970年ワイト島ミュージック・フェスティバルに出演したジョニ・ミッチェルの弾き語りライブと、そのライブのドキュメンタリーの2編が収録された待望のリリース。それを記念して一夜限りの先行上映イベントを開催します。

トークショーは、ジョニ・ミッチェルを敬愛するシンガーソングライターの畠山美由紀、本作品の日本盤ライナーを担当した音楽評論家の渡辺 亨、ジョニ・ミッチェルのカバー曲を自身選曲コンピCDにも多数セレクトしている SUBURBIA/Free Soul/Café Après-midi の橋本 徹が登場!

先行上映会+スペシャル・トークショー、開催概要

■日時:2018年8月30日(木) 18:30 OPEN/19:00 START
Part1:スペシャル・トークショー/Part2:ライブ映像上映(約56分)

■会場:ヤマハ銀座スタジオ(ヤマハ銀座ビル B2F)
https://www.yamahaginza.com/access/

■料金:
【前売り】2,500円(税込・1ドリンク付き・全席自由)
【当日】3,000円(税込・1ドリンク付き・全席自由)
※ 6歳未満(未就学児童)の方のご入場は、お断りさせていただきます。
※ ご入場は整理番号順となります。
※ 開場時間を過ぎてのご入場の場合、整理番号無効になります。
>チケットの購入はこちら※外部チケット販売サイトが表示されます。

【主催】株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス 音楽出版部

約半世紀の時を越えて、音楽史に残るコンサート映像作品が9/5に日本で先行発売される。世界中のアーティストから敬愛される女性シンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルの『ワイト島のジョニ・ミッチェル 1970【ライヴ&ドキュメンタリー】』という作品だ(DVDとブルーレイ)。さらにその発売に先駆けて8/30には発売記念イベントとして、『先行上映会+スペシャル・トークショー(畠山 美由紀×渡辺 亨×橋本 徹)』も開催される。

このジョニ・ミッチェルが出演したワイト島でのコンサートは正式には「第3回ワイト島音楽祭(The Isle of Wight Festival)」という、今の野外フェスのルーツのようなもので1970年8月にイングランド南岸にあるワイト島で行われた。8/26から8/30までの5日間行われ、なんと60万人以上もの観客を動員したという。ちなみに前年にはあの有名なウッドストック・フェスティバルも行われ、こちらは40万人以上の動員数と言われている。ただし時期としては、巨大化しつつあるロックを一時期さらに増幅させる役割を担った(特にアメリカの)ヒッピーたちによる理想主義、そして共同幻想としてのロックというリスナーの意識が終わりを告げようという激動のタイミングだった。その転換期を象徴するイベントが、この1970年のワイト島フェスである。実際、今回の作品でも記録されているが、商業主義化しつつあるフェス、それと同一視されてしまう出演アーティスト、それに不満を持つ観客たちという場面がここには収められている。

実はフェスの映像作品としては、一部出演アーティストたちのオムニバス版として1997年に映像作品化されている(その中に今回のジョニ・ミッチェルの演奏も2曲だけ収められている)。ただし今回は長く待ち望まれていた、ジョニ・ミッチェル単独のステージのみであり、また先ほど記したフェスの不健全な構造を代表するような有名な「事件」(このジョニ・ミッチェルのステージの時に起こった)も、しっかりと記録されている。それは、ジョニ・ミッチェルの演奏の合間に、無料コンサート化を主張する乱入者がステージに登場し取りおさえられるシーン。そしてそれに影響された集団心理なのか観客が騒然としてしまい、演奏ができなくなったジョニが観客に対して毅然とした態度をとるシーン、がそれである。これによって観客たちが静まりかえり、それ以降ジョニの歌と演奏に聴き入って、曲が終わるたびに大きな拍手をする。広大な会場の空気を一瞬にして変えてしまったアーティストとしての存在感が凄すぎる場面である。

そして最大の見どころは、もちろんデビュー3年目のジョニ・ミッチェルの歌と演奏(ギターとピアノの弾き語り)そのものであることは言うまでもない。前述したオムニバス映像とは異なり、今回はメドレー曲を含む全12曲が収録されている(そして「事件」を含むステージ全体の流れも)。演奏曲は1969年名作2nd『青春の光と影』から1971年の超名盤4th『ブルー』までの初期代表曲ばかり。ビッグ・アーティストがキャリアの初期に見せる、唯一無二の宝物のような瑞々しさがこの映像から確認できる。ジョニの澄みきった声や、独特のギター・チューニングによる演奏、ノリ等は既に一級品であり、それも大きな見どころではあろう。しかし、既にキャリア初期にしてひとつの到達点を見せていたジョニ・ミッチェルの奇跡のようなオーラ全体をこそ注目してほしい。音楽というものにたまに訪れるマジックというものに包まれるはずだ。

そして、このマジックをさらに解き明かそうというイベントが、来たる8月30日に開催される。ジョニのステージは1970年8月29日に行われ、48年後の(一日違いではあるが)8月30日に世界で最も早くこのライブ映像を体験できる上映会、さらにジョニ・ミッチェルを敬愛する3人の識者によるスペシャル・トークショーという二本立てのスペシャル・イベントである。タイトルは『ワイト島のジョニ・ミッチェル1970【ライヴ&ドキュメンタリー】DVD/ブルーレイ発売記念・先行上映会+スペシャル・トークショー-THE SUMMER MEETING for Both Sides Now-』。今回の映像作品は「ライブ・ドキュメンタリー」(約76分)と「ライブのみ」(約56分)という構成だが、その中の「ライブのみ」が上映される。そしてトークショーは、ジョニ・ミッチェルを敬愛するシンガーソングライターの畠山美由紀、本作品の日本盤ライナーを担当した音楽評論家の渡辺 亨、ジョニ・ミッチェルのカバー曲を自身選曲コンピCDにも多数セレクトしているSUBURBIA/Free Soul/Café Après-midiの橋本 徹が登場する。様々な視点からこの映像作品、ひいてはジョニ・ミッチェルというアーティストの魅力を語りつくす貴重なイベントになることは間違いない。「ちょうど48年前にこんなコンサートが実際にあったのか」と思いを馳せつつ、是非このイベントにもご参加いただきたい。

ライヴ&ドキュメンタリー、詳細



2018.9.5 日本先行発売
『ジョニ・ミッチェル / ワイト島のジョニ・ミッチェル 1970【ライヴ&ドキュメンタリー】』

Joni Mitchell / Both Sides Now Live At The Isle of Wight Festival 1970
【DVD】4,500円(本体価格)+税 YMBA-10742 日本語字幕付き
【Blu-ray】5,500円(本体価格)+税 YMXA-10743 日本語字幕付き

⇒商品ページ、オフィシャルサイトはこちら

■1970年に行われた「ワイト島ミュージック・フェスティバル」。出演アーティストのオムニバス映像が定番商品としてDVD化されているが、その時の出演者ジョニ・ミッチェルの単独映像(1970年8月29日)が遂に登場!オムニバス映像は「ウッドストック」「ビッグ・イエロー・タクシー」の2曲のみ収録だったが、今回はメドレー曲を含む全12曲収録されている。演奏曲は1969年名作2nd『青春の光と影』から1971年の超名盤4th『ブルー』までの初期代表曲を網羅。時期としては『ブルー』発売前年のライブ、この時期のオフィシャル映像は初リリースであり、まさに待望の発売。

■イギリスの離島にあるワイト島でこのフェスが初めて開催されたのは1968年。第1回大会にはジェファーソン・エアプレーンなどが参加。第2回大会(1969)にはボブ・ディラン、ザ・フー、ザ・バンド他が参加して25万人を動員。そしてこの第3回1970年にはなんと65万人を動員。ジミヘン、ザ・フー、ドアーズ、マイルス・デイヴィス、レナード・コーエン等(以上はDVD化済)、そしてこのジョニ・ミッチェル他が参加したこのフェスティバルは、運営の稚拙さや来場者のトラブル等も含め、同フェスの歴史上ある意味最も有名なものとなった。
《8/29当日出演者》:John Sebastian/Shawn Phillips/Lighthouse/Joni Mitchell/Tiny Tim/Miles Davis/Ten Years After/Emerson Lake and Palmer/The Doors/The Who/Melanie/Sly and the Family Stone

■ライブ・ドキュメンタリー約76分とライブ約56分という構成。ライブはギターとピアノそれぞれの弾き語り。ジョニ・ミッチェルの代名詞ともいえるギターのオープン・チューニングの妙技も堪能できる。この時期のみずみずしい声と、圧倒的な存在感は、
やはりスペシャルの一言。また、ステージに乱入した客がそのまま裏手に連れていかれ警備担当者とやりあうシーンや、「ウッドストック」を歌う際の観客からの野次に対してジョニ・ミッチェルが毅然とした態度をとったシーン等、有名な場面も収録されているまさに歴史的な発掘映像。

■ライブ・ドキュメンタリーは、ライブ映像と共に2003年1月に行われたジョニ・ミッチェルのインタビューが挿入され、これは当時の出来事をふりかえる大変貴重な内容。またインタビュー中にピアノ・インプロヴィゼイションも4曲披露する。

■9回ものグラミー賞受賞、そしてローリング・ストーン誌からは「one of the greatest songwriter ever..」とまで評され世界中の多くのアーティストによってカバーされているジョニ・ミッチェルの楽曲。直近では故プリンスの60歳の誕生日に合わせて発売される予定の83年ライブ・アルバムでも「ア・ケイス・オブ・ユー A Case of You」がカバーされている。今回の映像作品でもハイライト的にラストに収録されている曲で、再び注目を集めることは必至。

■監督は『ボブ・ディラン/ニューポート・フォーク・フェスティバル1963-1965』や、『ワイト島1970 美しきロックの残像』他、多くの音楽ドキュメンタリーで有名なマレー・ラーナー。ちょうど昨年2017年9月に惜しくも亡くなってしまい、彼の最後のフィルム作品となった。

収録曲
  • 01.ザット・ソング・アバウト・ザ・ミッドウェイ That Song About the Midway (from『青春の光と影』)
  • 02.チェルシーの朝 Chelsea morning (from『青春の光と影』)
  • 03.フォー・フリー For Free (from『レディズ・オブ・ザ・キャニオン』)
  • 04.ウッドストック Woodstock (from『レディズ・オブ・ザ・キャニオン』)
  • 05.マイ・オールド・マン My Old Man (from『ブルー』)~ウィリー Willy (from『レディズ・オブ・ザ・キャニオン』)
  • 06.カリフォルニア California (from『ブルー』)
  • 07.ビッグ・イエロー・タクシー Big Yellow Taxi (from『レディズ・オブ・ザ・キャニオン』)
  • 08.青春の光と影 Both Sides Now (from『青春の光と影』)
  • 09.ギャラリー Gallery (from『青春の光と影』)
  • 10.ハンター Hunter (『ブルー』のアウトテイクとなった曲)
  • 11.ア・ケイス・オブ・ユー A Case of you (from『ブルー』)
  • ジョニ・ミッチェル(vo, g, p)

ジョニ・ミッチェルの作品

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