mysound SPECIAL INTERVIEW!! 雨のパレード
mysoundイチ押しのアーティストにテーマに合わせた楽曲をピックアップしてもらい、その曲にまつわるエピソードから本質を掘り下げていくプレイリスト企画。今回は、2013年の結成以来、アナログシンセやサンプラー、ドラムマシーンなどを取り入れた貪欲な音作りとクリエイターを内包した独自の活動スタイルで次世代アーティストのなかでも特に注目を集めている雨のパレード・福永浩平さん(Vo.)の登場です。3月8日リリースの2ndアルバム『Change your pops』にも発売前から期待の声が寄せられていました。今回作っていただいたプレイリストのテーマは「仲間と深夜に海を見に行く時のBGM」。地元での思い出の曲を集めたという7曲は、普段の福永さんの印象からは少し意外なラインナップ。地元でのエピソードと自身がいちリスナーとして惹かれる楽曲のポイントを交えつつ解説してくれました。
NEW RELEASE
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- アルバム
- 14曲収録
INTERVIEW
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福永浩平 "音楽でもっと日本のシーンを底上げしたい"
――まずは、3月8日リリースの2ndアルバム『Change your pops』のお話を。前作『New generation』から1年という決して長くない期間で、ハッキリとスケール感や音色に進化が感じられたことに驚きました。
ありがとうございます。去年は、1月に『Tokyo』というインディーズラストシングルを出して以降、初ワンマンや当時の僕らにとっては規模の大きいイベントへの出演でライブというものを再認識したり、楽曲提供やタイアップ曲で今まで書いたことがなかったような曲を書いたりと、新しい経験をたくさんさせてもらって。そういうところで成長できたかなとは思いますね。2016年はとにかく忙しくさせてもらいました。
――『Change your pops』という能動的なアルバムタイトルにもバンドのスタンスが強く表わされているような気がします。
僕ら音楽でもっと日本のシーンを底上げしたいっていう気持ちが強くあって。ポップスって時代によって更新されていくものだと思うし、自分たちがそこをひっくり返す一役を買えたらいいなって。僕らの楽曲が、知らず知らずのうちにそれまで聴いたことのなかった音楽に触れるきっかけになれればうれしいなと思います。音作りの面でも自分がこまかいところまで納得できるものになっているなあという実感がありますね。3月24日から始まるツアーでも、アルバムのテーマに絡めて面白いことが出来たらいいなと思っているので楽しみにしていてほしいです。雨のパレードならではの内面的な高揚感だったり他では感じられない感覚を追求していきたいと思っています。
――では、プレイリストのお話を。今回は「仲間と深夜に海を見に行く時のBGM」というテーマで曲を挙げていただきましたが、普段のイメージからは少し意外な選曲でした。
そうですよね。普通にいくと洋楽とかを選んだのかもしれないですけど、これは、地元の鹿児島にいたころ実際海へ行く時に聴いていた曲たちなんです。日本三大砂丘のひとつの吹上浜っていう場所があるんですけど、すごく星がきれいでずーっと砂浜が続いていて、夜光虫が光ってて。よくそこへ行って仲間と泳いだりしていました。当時、おもしろい人が集まる変なバーで週一だけバイトをしていたんですけど、そこの先輩たちが聴かせてくれた思い出深い曲ばかりですね。地元にいるときは、車の運転中に聴くMDを自分用に作ったりしましたけど、僕、基本的にはアルバム1枚ごとに聴く人間なので、普段こういうオムニバス的なものを作ることはあまりなくて。今回は、思い出が語れる曲を集めました。
――そんなプレイリストの1曲目は、フィッシュマンズ"頼りない天使"。揺らぎのあるダブサウンドが優しくて心地いい曲ですね。
フッシュマンズ自体も好きですけどフィッシュマンズをカバーしたライブとかも結構好きで、ハナレグミの永積さんが"いかれたベイビー"、UAさんが"頼りない天使"を歌っているライブが特に好きで何回も映像を観ています。むしろ、カバーからフィッシュマンズを知ったところもありますね。一緒に海に行く仲間でよくライブ映像とかも観ていました。フィッシュマンズは、どの曲も単純に聴いていて気持ちいいから好きです。
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――2曲目は、ハナレグミ"光と影"。今回ハナレグミは2曲セレクトされていらっしゃいますね。
プレイリストの流れ的に、まずはこの曲かなと。ハナレグミさんは特に好きで、同じレーベルに入れて嬉しかったです(笑)。この曲は一緒にバンドもやっていたことがある女性の先輩が教えてくれて、見事にハマってしまいましたね。僕自身も地元ではよくハナレグミのカバーを弾き語りしたりしていて、SUPER BUTTER DOGの"さよならCOLOR"とかも歌っていました。永積さんみたいに声に個性が表れているボーカルにはすごく惹かれますね。
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――3曲目は、きのこ帝国"夜鷹"。きのこ帝国は、ライブに足を運ぶこともあるほど、いちリスナーとしてお好きなようですね。
好きですねえ、きのこ帝国。特にこの曲が入っている『eureka』っていうアルバムが好きで。この曲を聴きながら車を走らせたら気持ちいいだろうなって。彼らのシューゲイズな感じだったりとか、特に1stや2ndの頃に色濃かった独特の雰囲気とかが好きで。ボーカルの佐藤さんの見た目からは言いそうにない言葉選びとか男っぽい歌声とかギャップも魅力的だなあと。
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福永浩平 "内面から沸き起こる高揚感を僕らのライブでも感じてもらえたらいいな "
――4曲目は、クラムボンがカバーしたフィッシュマンズの"ナイトクルージング"。独特の浮遊感に飲み込まれそうになる名カバーですね。
僕、この曲のライブ映像は観たことあったんですけど、このカバーを収録したアルバムが出ているっていうのはmysoundの配信曲をチェックしているときに初めて知りました(笑)。このライブ、本当にいいんですよね・・・こういう内面から沸き起こる高揚感を僕らのライブでも感じてもらえたらいいなあと思います。この曲に限らず、クラムボンってきっとギターのフレーズひとつひとつの音色を詰めていくような作り方をされていらっしゃると思うんですけど、そういうところは僕らも意識してやっている部分ですね。
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――5曲目は、再びハナレグミ。プレイリスト後半にセレクトした"明日へゆけ"は、だんだん空が白んでくるようなイメージを連想させますね。
そうですね。流れをすごく意識して作ったので、このあたりにはこの曲かなと。最近個人的に作った原田郁子さん・ハナレグミ・七尾旅人さんでずっとまわしていくプレイリストがすごく気持ち良くて好きで、その感じでいうと同じアーティストが2曲入っていてもいいのかなと思ってハナレグミを2曲選びました。この流れで聴いてほしいなあと。
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――6曲目は、犬式 a.k.a Dogggystyle"意識の大陸"。犬式は、ミュージシャン・三宅洋平さんがボーカルを務めたレゲエ・ロックバンドです。
この流れだとイメージ的にコレかなあと。あっ、"Tokyo Times(cro-magnon feat.三宅洋平)"でも良かったかなあ。三宅洋平さんの歌声や雰囲気がすごく好きだし、とにかくカリスマ性がすごい。ポエトリーといえば三宅洋平さんだと思っていて、ひとつひとつの言葉に重みがあるんです。僕らの"10-9"っていう曲もポエトリーを軸に作ったんですけど、そういう面で少なからず影響を受けているアーティストの一人ですね。
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- シングル
- アルバム
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――ラストは、bonobos"Thank you for the music"。これはもう、タイトルどおりの曲ですね。日の出って感じがします。
これは地元で仲間たちとDJやるときに必ず流れる大定番曲ですね。腕挙げて歌いまくるっていう。やっぱりみんなで歌えるって、楽しいですよね。本当に「音楽ありがとう!」ですよ、ピースすぎる。・・・普段の僕らにピースなイメージはないかもしれないですけど(笑)。
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- THANK YOU FOR THE MUSIC
- bonobos
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TBS系「CDTV」5月度オープニングテーマ
- シングル
- 着うた®
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――そういう雨のパレードも観てみたい気はしますけどね。
まあ、今は考えていないですけど、常に変化していくのはいいことだと思っているので、もしかしたらいつか雨のパレードもこういう空気感の音楽をやるときが来る可能性だってないとはいえないですよね。今回、本当は他にも入れたい曲や聴いてほしいバンドがもっとたくさんあったんですけど、選びきれなくて。なので、また機会があれば、第2弾でぜひよろしくお願いします(笑)。
ORIGINAL PLAYLIST
雨のパレードの仲間と深夜に海を見に行く時のプレイリスト
DISCOGRAPHY
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- アルバム
- 13曲収録
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- アルバム
- 14曲収録
PROFILE
2013年に結成。ポストダブステップ、80‘sPOP、インディR&B、エレクトロハウス、アンビエント、TRAPなど様々なジャンルを超えたその音楽性はもちろん、アナログシンセやサンプラー、ドラムマシーンなどを取り入れた、バンドという形態に拘らないサウンドメイクで大きな注目を集めている。2016年3月2日1stフルアルバム『New generation』でメジャーデビューし、7月20日にリリースしたメジャー1stシングル『You』はSSTVのヘビーローテーション「POWER PUSH!」をはじめ、各地のラジオ局でも続々とローテーションを獲得、リリース後に行われた渋谷クアトロワンマンを含む東名阪ツアーは全公演チケット即日ソールドアウト。12月21日には2ndシングル『stage』( TBS系テレビ「CDTV」のエンディングテーマ)をリリースした。2017年3月からはアルバムと同タイトルの全国ツアー『Change your pops』を開催する。
LIVE
■ワンマンライブツアー2017 <Change your pops>
日程: 2017年3月24日(金)
会場: 新潟 CLUB RIVERST
時間: OPEN 18:30/START 19:30
料金: ADV ¥3,500 (+1D)
日程:2017年3月31日(金)
会場 : 札幌 COLONY
時間 : OPEN 18:30/START 19:00
料金 : ADV ¥3,500 (+1D)
日程: 2017年4月2日(日)
会場:仙台 LIVE HOUSE enn 3rd
時間: OPEN 17:30/START 18:00
料金: ADV ¥3,500 (+1D)
日程: 2017年4月6日(木)
会場: 大阪 梅田CLUB QUATTRO
時間: OPEN 18:15/START 19:00
料金: ADV ¥3,500 (+1D)
日程: 2017年4月8日(土)
会場: 広島 Cave-be
時間: OPEN 18:00/START 18:30
料金: ADV ¥3,500 (+1D)
日程: 2017年4月9日(日)
会場:福岡 graf
時間: OPEN 17:30/START 18:00
料金: ADV ¥3,500 (+1D)
日程: 2017年4月12日(水)
会場: 名古屋 CLUB QUATTRO
時間: OPEN 18:30/START 19:00
料金: ADV ¥3,500 (+1D)
日程: 2017年4月14日(金)
会場:赤坂 BLITZ
時間: OPEN 18:00/START 19:00
料金: ADV ¥3,500 (+1D)
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