mysound SPECIAL INTERVIEW!! きなり

mysound SPECIAL INTERVIEW!! きなり

様々なアーティストや著名人の方にテーマに沿った選曲をしてもらい、その人と音楽との思い出を紐解いていくプレイリスト企画。今回は人気モデルのきなりさんが登場です。雑誌やショウのモデル業に加えて、DOTAMAさんの“音楽ワルキューレ2”や電波少女の“MO feat.NIHA-C”、上坂すみれさんの“Inner Urge” など様々なMVに出演し、ヒップホップを中心にDJ活動も行なっているきなりさん。今回は幼少期から音楽好きだったという彼女に、「新年をハッピーに過ごすための10曲」を選んでもらいました!

INTERVIEW



  • ――きなりさんはモデル業に加えて様々なMVに出演していますし、DJとしても活動するなど音楽が好きなイメージがあります。MVに出演する時にはどんな楽しさを感じますか?たとえばDOTAMAさんの"音楽ワルキューレ2"では、音楽の女神を演じています。

    あの曲ではDOTAMAさんをお救いしました(笑)。「こういう風に動いてください」と役柄を与えられるのはどのお仕事も変わらないですけど、MVは曲の歌詞やメロディに乗って、音楽の一部になれるような感覚があるところが楽しいです。DJはイベントに遊びに行っていつも音楽の話をしていたら、「そんなに好きならやれば?」と言われて始めました。知らない音で踊ってくれたり、それをきっかけに話が弾むと嬉しいですね。

    ――もともと、音楽を好きになったきっかけはどんなものだったんですか?

    両親が音楽好きで、特に父は若い頃バンドをやっていたような人なんですよ。だから物心ついた頃にはレッド・ツェッペリンが家で流れていたし、小学校の頃みんなが携帯電話を買ってもらい始めても、私だけ最初はiPodで(笑)。覚えているのが、初めておさがりのポータブルCDプレイヤーで音楽を聴きながらバスに乗った時に、外の風景が映像のように見えたんです。映画やドラマ、MVもそうで、映像作品って音楽があることで物語性が生まれますよね。そういうところが面白いなぁと思うようになりました。

    ――今回はそんなきなりさんに、「新年をハッピーに過ごす曲」というテーマで10曲選んでもらいました。1曲目のチャットモンチーの"謹賀新年"はタイトルがまさに・・・。

    チャットモンチーは中高生の頃にハマって大好きなので、どうしてもそれを伝えたくて選びました(笑)。チャットモンチーは恋愛の曲が多いですけど、少し毒っ気があったり、一途じゃない女の子も描かれていて、当時そこから大人っぽさを勉強したんです。この曲は歌詞も可愛いですよね。彼とお参りに行って「ずっと一緒に過ごせますように」と願うのに、「もし彼も同じことを思っていたらどうしよう・・・?」という曲で。

  • 謹賀新年/チャットモンチー
    謹賀新年
    チャットモンチー

    • シングル
    • アルバム
    • 着うた®

  • 次のNMEKは音楽好きの友達に教えてもらった曲。MVが可愛いし、音もすごく面白いと思ったんです。私はヒップホップをよく聴くんですけど、今回は色んな音楽を入れてみようと思って選びました。それに、歌詞は暗いけどメロディがハッピーなので、冬にも合うと思ったんです。次のザ・キュアーは父の影響ですね。

  • Wrote A Song About You/MNEK
    Wrote A Song About You
    MNEK

    • シングル
    • アルバム

  • ――センスのいいお父さんなんですね。

    聞いたら喜ぶと思います(笑)。キュアーはバンドTシャツもパフォーマンスも全部好きなんですけど、この間観た映画『シング・ストリート』でもかかっていて「やっぱりいいなぁ」と思ったので。それでMVでも雪が降っているこの曲を選びました。1月ってみんな旅行をしますよね?私は旅行に行く時に洋楽のプレイリストを作ることが多いので、それも考えて選びました。

  • In Between Days (2006 Remaster)/ザ・キュアー

  • 次のスピッツは世界で一番好きなアーティスト。実家にもCDが全部揃っているんですけど、最初に聴いたのは奥田民生さんたちがスピッツの曲をカヴァーした『一期一会 Sweets for my SPITZ』でした。この"タイム・トラベル"は原田真二さんのカヴァーで、「サフラン色のドア」とか、歌詞も可愛いですよね。今回新年の曲として選んだ理由は、スピッツの歌詞や声を聴くと頑張ろうと思えるし、遠くを見たくなるから。私にとっては「色んなことをしてみよう」と視界が開ける曲なんです。

  • タイム・トラベル/スピッツ
    タイム・トラベル
    スピッツ

    ドラマ「僕とスターの99日」主題歌

    • 着うた®
    • 着メロ

  • ――確かに、新年はこれから1年について考える時期ですよね。

    新しい運気がポンッ!と出てくる月で。次のキンモクセイさんは、私の中で「冬の夜といえばこれ」というイメージの曲。カラオケの十八番です。この時代の曲って、歌詞がドラマチックで、書き方がキザですよね。私はそういうところが好きです。それに冬のハッピーって超ハッピーな感じではないですし、私自身もずっとハッピーな人間ではないので、そういう感じも出せればいいなと思いました。今回選んだ10曲は、じわーっと1年に対する期待が出てくるような曲が多いですね。

  • 二人のアカボシ/キンモクセイ

  • ――ちなみに、お気に入りの新年の過ごし方というと?

    ずっと実家でおもちを食べています(笑)。私は東京出身で、今は一人暮らしをしているんですけど、人が多い場所が好きじゃないので、初売りセールもほぼ行ったことがないんです。

    ――東京は地方出身の人も多いので、新年はみんなが地元に帰省してしまいますしね・・・。

    そうなんです。超寂しいですよ(笑)。いつも遊んでいる友達が一斉に帰省するので、東京の家から「いってらっしゃい」と送り出す感じですね。

    ――6曲目のスティングも、ザ・キュアー同様MVで雪が降っている曲ですね。

    これは小さい頃に両親がかけていて、そのイメージがすごくある曲。実家で落ち着いて、お昼をみんなで食べたり、コーヒーを飲んだりしている時に流れていた曲で、私はこれが流れると落ち着くんです。


  • ――新年に実家でのんびりするようなイメージですね。家族と音楽の話もしますか?

    私はヒップホップが好きなので、「最近こんな音楽があるよ」と教えると、ある日父が、「俺の知っているヒップホップはこれだ」とCDを3枚作ってきてくれて。私もオススメのものを貸してあげました。今は父もヒップホップにハマってくれています。続くコールドプレイの曲は恋愛の思い出があって、冬に号泣した思い出の曲。

  • O/Coldplay
    O
    Coldplay

    • シングル
    • アルバム

  • 次のサカナクションは、私にとっては「東京」のイメージですね。私は本当に東京が好きなんです(笑)。この曲は東京の無機質な感じが出ていて、その少し冷たい感じが冬にピッタリだと思います。

  • モノクロトウキョー/サカナクション
    モノクロトウキョー
    サカナクション

    • シングル
    • アルバム
    • 着うた®

  • 次のビートルズは(メンバーのソロも含む)クリスマスの曲があったりと、私には冬のイメージがあります。そこから映画『アクロス・ザ・ユニバース』を観てイメージがさらに広がりました。今回選んだのは、「ストロベリー」=「"イチ"ゴ」なので、「"1"月」で新年っぽくていいかなと・・・。

  • STRAWBERRY FIELDS FOREVER/THE BEATLES

  • ――ダジャレじゃないですか(笑)。

    あははは(笑)。最後のFUN.の"Some Nights"は、10曲の締めにいいかなと思って選びました。今回のプレイリストは曲順もすごく考えたんです。この曲はいつ聴いても元気になれるので、最後にピッタリだと思って選ばせてもらいました。

  • Some Nights/Fun.
    Some Nights
    Fun.

    • シングル
    • アルバム

  • ――きなりさんの17年はどんな年にしたいですか?

    16年は事務所が変わって心機一転頑張ろうと思った1年で、新しいことをさせてもらったからこそ、悩んだことも沢山ありました。でも、今年出会えた人が沢山いて、支えてくれる人たちも増えて、両親も相変わらず「自由にやっていいんじゃない?」と応援してくれて、頑張ろうと思える目標も出来ました。またMVのお仕事もしたいし、映画やドラマのような作品に女優さんとして出たいという気持ちが強くなっているので、去年悩んだことや頑張ったことを吸収して努力したいです。音楽を掘ることも、もちろん続けますよ(笑)。





ORIGINAL PLAYLIST

新年をハッピーに過ごす楽曲プレリスト

PROFILE

東京都出身のモデル、雑誌や広告など多数に出演。モデルの活動と並行しDJとして各種イベントでプレイするなど多方面で活躍中。

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