mysound SPECIAL INTERVIEW!! Nathan East

mysound SPECIAL INTERVIEW!! Nathan East

ホイットニー・ヒューストン、マドンナ、マイケル・ジャクソンを始め、エリック・クラプトン、フィル・コリンズ、ロッド・スチュアートといった名だたるアーティストの作品やツアーに参加、今や世界最高峰のベーシストと称されるネイザン・イースト。小田和正やダフト・パンクとのセッションでも広く話題を呼んだ彼が1月11日、グラミー賞ノミネートの前作から約2年半ぶりに2作目のソロアルバム『Reverence』をリリースしました。40年以上のキャリアを誇りながら今なお第一線で自身の音楽を探究し続けるネイザン・イーストの、そのしなやかな本質に迫ります。











NEW RELEASE

  • アルバム/Reverence/Nathan East
    Reverence
    Nathan East

    世界最高峰とも称されるベーシスト、ネイザン・イーストのソロ2作目となるアルバム!エリック・クラプトン、フィル・コリンズ、ヴァーディン・ホワイトら、豪華アーティストとのコラボレーションを多数収録!

    • アルバム
    • 14曲収録
    • 2,000

  • アルバム/Reverence <24bit/96kHz>/Nathan East
    Reverence <24bit/96kHz>
    Nathan East

    世界最高峰とも称されるベーシスト、ネイザン・イーストのソロ2作目となるアルバム!エリック・クラプトン、フィル・コリンズ、ヴァーディン・ホワイトら、豪華アーティストとのコラボレーションを多数収録!(ハイレゾ盤)

    • ハイレゾアルバム
    • 14曲収録
    • 3,000

INTERVIEW




  • ネイザン・イースト"自分がどんな音楽に感動してきたか、どんな曲が好きなのか、それを多くの人に聴いてもらいたい"


    ――ソロ2作目のアルバムとなる『Reverence』ですが、まずは制作に取りかかるきっかけを教えていただけますか。

    前作『NATHAN EAST』を録り終えてすぐに構想はしていたんだよ。前作を作った時点で2枚組に相当するくらいの曲を用意していたんだが、1枚のアルバムには12 、3曲しか入れられないだろう?そういった前作に収録できなかった曲も今回の作品で使っているんだ。例えば"Lifecycle"や"Feel Like Home"、"Pasan"なんかがそうだね。リッキー・ローソン(アメリカのセッション・ドラマーで前作に参加。2013年逝去)がまだ健在なときにドラムを叩いてくれた曲でもあって、それらを入れられたというのも今作の特別なところだと思ってる。

    ――創作意欲を途切れさせることなく、前作でのいいエネルギーをそのまま持って、今作に臨まれたということですね。

    まさに。実際的なところで言えば、2016年の頭に参加ミュージシャンの手配などを始めて、夏にレコーディングに入った感じなんだけど。

    ――夏!?

    たしか6月25日がレコーディング初日だったかな(笑)。

    ――スケジュール的にはずいぶんタイトに思えますが、それでこんなにも素晴らしいアルバムが生まれたということに驚きました。

    そこは参加してくれたミュージシャンたちのおかげだね。みんな、本当に腕利きだから、そこはとてもありがたかったよ。

    ――エリック・クラプトン、アース・ウィンド&ファイアー(ヴァーディン・ホワイト、フィリップ・ベイリー、ラルフ・ジョンソン)、チャック・ローブ(Fourplay)、ヨランダ・アダムス他、参加ミュージシャンの顔ぶれも実に豪華です。

    しかも、それが僕の長年の友人ばかりだっていう(笑)。まあでもたしかに今振り返ってみれば、ひとつ一つの音を確認からミキシングに至るまですべてに立ち会ってきたわけだから、最初から最後まで全部大変ではあった。それこそ高い山を登っているみたいな気分でね。こうやって完成したものを見ても、まだちょっと信じられないくらいだ(笑)。曲作りからスケジューリングから、何ヵ月もかけて関わってきたことがようやく形になったんだなと思うとすごくうれしいよ。

    ――そもそもなのですが、なぜソロの作品を作りたいと思われたのでしょう。

    僕のバンド、Fourplayの仲間たちもみんな、それぞれに自分の作品を持っているのに、僕だけなかったんだよ。"君のはいつ聴けるんだい?"とよく聞かれてもいたし、ずっと興味は持っていたんだよね。ただ、忙しくてなかなか時間が取れなくて。

    ――では、ソロアルバムによって表現したかったものは?

    前作も今作もそうだけれど、自分の人生のサウンドトラックみたいな作品だと思っているんだ。自分がどんな音楽に感動してきたか、どんな曲が好きなのか、それを多くの人に聴いてもらいたい。アーティストはみんな、そうなんじゃないかな。僕にとってのソロアルバムはその大きなチャンスをもらったんだと思ってる。

    ――つまり今作に収められた楽曲が今のあなたにとってのベストソングだと。

    そうだね。曲もそうだし、参加してくれたミュージシャンたちとの関係も含めて、自分にとって大切なものばかりが詰め込まれているんだ。2016年はアース・ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトが亡くなるというとても悲しい出来事もあって、だから"Love's Holiday"、"Serpentine Fire"(どちらもアース・ウィンド&ファイアーのカバー)には追悼の意味を込めてもある。そうやって1曲1曲を振り返って考えてみるとすべてが家族みたいな繋がりを持ったアルバムになっているなって思うよ。

    ――まさにビッグファミリーですね。

    リスナーも僕からしたらファミリーみたいな感覚だから、本当に大家族だね(笑)。

    ――音楽性の幅がとても広い印象を受けたのも、あなたがジャンルに捕われるのではなく、純粋に好きな音楽を追求していったからなんでしょうね。

    そう、ジャンルではなく、いい音楽か悪い音楽か。それしか僕の中には存在しないから(笑)。ブルースやジャズをクラプトンとやるのも、Fourplayと一緒にジャズをやるのも僕にとっては同じことなんだ。

    ネイザン・イースト"健在な人たちに対しても心を込めて音楽を伝えていく、訴えていく、そういう存在でありたいなって思うんだ"


    ――ところでレコーディングなどで特に印象深かった思い出は?

    ヴァーディン・ホワイトがジャムセッションに来てくれたときはすごく興奮したよ。なぜなら僕がベースをやりたいと最初にインスピレーションを受けたミュージシャンが彼なんだ。70年代の頭に初めてアース・ウィンド&ファイアーを観たとき、"ああ、これをやりたい!"って思ったんだよ。そんな彼とスタジオに入って一緒に音楽を作る、演奏するという経験は僕にとって本当に素晴らしいものだった。一緒に笑い合ったりもして、すごく楽しかったね。

    ――前作に引き続き今作でも息子さんでピアニストのノア・イーストさんとセッションをされた"Over the Rainbow"(ハロルド・アーレンのカバー)はいかがでしたか。

    最高だったよ。父として、こうして息子と一緒にやっているというのはとても誇らしいし、演奏もとても上手かった。1テイク目でばっちりキメたからね。

    ――とても繊細で美しいアレンジですよね。

    これを息子のような若い子が弾いてるというのがいいよね。ピアノのタッチが繊細で、それを取り囲むオーケストラのアレンジがまたスペシャルなものになっていると思う。

    ――ちなみに今作はハイレゾ音源で配信リリースもされます。CDよりさらに原音に近いハイクオリティなサウンドがリスナーに届くことについてはどう考えていらっしゃるのでしょう?

    もちろんうれしいよ。ただ、最近のリスナーはイヤホンで聴くことが多いと思うけど、スタジオで自分たちが作っているときはすごく緻密に機材をセットアップして100万ドルのサウンドを作っているんだ。だから、せっかくなら耳元でこぢんまり聴くだけじゃなく、本来のハイクオリティな音で聴いてもらえる術があるとよりいいなとは思う。

    ――やはりいい作品はいい環境で聴いて欲しい。

    できることならね。一音一音、ミックスまでこだわり抜いて作っているから、それを感じてもらえたら最高だ。

    ――『Reverence』には"敬意""崇敬"という意味がありますね。なぜこの言葉をタイトルにしたのか、そこに込めた想いも伺いたいです。

    いくつか意味はあって、ひとつは自分の中にある"reverent"(敬虔な)気持ち。さっきモーリスを追悼するための曲を入れた話をしたけど、亡くなった人たちはもちろん、健在な人たちに対しても心を込めて音楽を伝えていく、訴えていく、そういう存在でありたいなって思うんだ。もうひとつにはちょうど制作期間が例のアメリカ大統領選挙のタイミングだったということもあって、当時は誰と話していても何かと容赦がなかったんだよね(笑)。もっと寛容性があってもいいのかなと思って、この言葉を選んだところもあるかな。

    ――2月23~24日にはビルボード東京でのライブが決定しています。ぜひ日本のリスナーにメッセージを。

    日本のリスナー、あるいは僕の日本の友人たちというのはまさに寛容性とリスペクトを持った素晴らしい人たちばかりだと思っているんだよ。みんなが本当に音楽を楽しんでくれるし、音楽に敬意を払ってくれる。そんな人たちで満たされた会場で演奏できるのはこのうえない喜びなんだ。だから、このアルバムを持って日本で演奏できるのが楽しみで仕方ないんだよ。

    text&interview by Yuko Honma
    Photo by Kohichi Ogasahara


    さらに、インタビューではネイザン・イーストの楽譜や演奏への想いも伺いました。
    こちらはぷりんと楽譜のサイトにて公開中!


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  • Photo by Koichi Ogasahara

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DISCOGRAPHY

PROFILE

世界最高峰のベーシストと称されるネイザン・イースト。
若干16歳で、ソウルシンガー、バリー・ホワイトにその才能を見いだされ、マディソンスクエアガーデンを含むコンサートツアーでのベースを担当したことから、プロとしてのキャリアがはじまる。その後、伝説のプロデューサー、クインシー・ジョーンズの誘いで、ホイットニー・ヒューストン、マドンナ、マイケル・ジャクソンらの作品に次々と参加。1985年にたまたま同じコンサートに出演していたエリック・クラプトンと出会ったことから、その後、 エリック・クラプトン本人をはじめ、フィル・コリンズや ロッド・スチュアートのツアーやレコーディングには欠かせない存在となる。1991年、ソロの活動と平行してフュージョンジャズグループ ”フォープレイ” をボブ・ジェームス、リー・リトナー、ハーヴィー・メイソンらと結成。ネイザン・イーストはベースとボーカルを担当し、その洗練された音楽は多くを魅了し、世界的な人気と成功を博す。2013年、参加したダフト・パンクのアルバム "Random Access Memories"は、第56回グラミー賞において、年間最優秀アルバム賞を受賞。ナイル・ロジャースとファレル・ウィリアムスとともに共演し、世界32ヶ国でチャート1位を獲得した"Get Lucky"は年間最優秀レコード賞を受賞。2014年、自らの名前を冠したキャリア40年目にして初のソロ・アルバム『ネイザン・イースト』をリリース。その輝かしいキャリアに相応しく、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダー、マイケル・マクドナルド、レイ・パーカーJr.、デヴィッド・ペイチ(TOTO)、小田和正ら多くの豪華ゲストが参加し、第57回グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・インストルメンタル」にノミネートされた。コンテンポラリージャズにクラシックロックの要素を融合させた先駆者として大きな影響を与え続けている。


アーティストページ

LIVE

日程:2017年2月23日(木)~ 24日(金)
会場:ビルボードライブ東京
時間:
1stステージ OPEN 17:30/START 19:00
2ndステージ OPEN 20:45/START 21:30
料金:サービスエリア ¥9,500 / カジュアルエリア ¥8,000


詳細はオフィシャルサイトで

DVD

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