まずはここから! ハイレゾ入門編

まずはここから! ハイレゾ入門編

ハイレゾの優位性は、その情報量にある。録音機材の進化によって、昔よりもはるかに高音質の録音が可能になった。だがすでに30年以上も前の技術であるCDには、記憶容量の関係でそのままの形では収められない。CDサイズに収めるため、レコーディングされた情報から間引かなければならないのだ。ところがハイレゾなら、間引かずそのままの形で音源化できる。ミュージシャンがスタジオで聴いている音を、家庭で聴くことも可能になるわけだ。
もちろんアーティストは、どんな聴かれ方をされても自分の意が伝わるように工夫する。たとえ携帯電話で聴いてもヴォーカルがしっかり聞こえるように音を調整する。だが歌だけで音楽が成り立っているわけではない。演奏の微妙なニュアンス、空気感、奥行きとなどが音楽の印象を大きく左右し、微妙な味わいを生む。ハイレゾが長けているのは、そうした音楽の"雰囲気"を伝えることなのだ。

Text 小野島 大

宇多田ヒカル「First Love」

  • (収録アルバム:宇多田ヒカル『First Love』)

    音質の良さがさらにブラッシュアップされたミリオン・ヒット曲

    8年半ぶりのニュー・アルバムのリリースで本格復帰が報じられるなど再び話題の渦中にある宇多田ヒカルのファースト・アルバムのタイトル曲。アルバムは累計売り上げ700万枚を超え、シングル・カットされたこの曲もミリオン・ヒットとなっている。リリース当初から音楽の内容とともに音質の良さが際立っていた作品だが、2014年リマスターによってさらにブラッシュアップされた。ハイレゾではCDと比べ音がクリアで広がりがあり、小音量時の微細なニュアンスも違う。全体に音に余裕があってより音楽に没入できる。

  • First Love/宇多田ヒカル
    First Love
    宇多田ヒカル

    TBS系 魔女の条件 ドラマ主題歌

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Norah Jones「Don't Know Why」

  • (収録アルバム:Norah Jones『Come Away With Me』)

    グラミー8部門受賞のデビュー・アルバムを象徴する代表曲

    アメリカきっての歌姫、若干23歳でグラミー賞8部門受賞という快挙を成し遂げた歴史的なデビュー・アルバム。2002年発表。ジャズ/ポップ/フォーク/カントリーなどジャンルを横断した柔軟で懐の深い音楽性と、ノラの伸びやかで瑞々しい歌声は、自然で豊かな空間表現に富んだハイレゾで聴いてこそ真価が伝わる。この曲も音数の少ないシンプルな音作りだが、音のない隙間にこそ濃密なニュアンスが詰まっている。ノラの声も息づかいが伝わってきそうなほど生々しい親密感がある。時の流れに左右されないエヴァーグリーンな名盤。

  • Don't Know Why/Norah Jones
    Don't Know Why
    Norah Jones

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Taylor Swift「SHAKE IT OFF」

  • (収録アルバム:Taylor Swift『1989』)

    楽しく痛快な、これぞアメリカン・ポップ・ミュージック!

    デビュー当初のポップ・カントリーの域をはるかに超え、アメリカン・ポップ・カルチャーを象徴するアイコンとなったテイラー・スウィフトの最新作。ヒップホップやダンス・ミュージックを大きく取り入れたポップで弾けた音作りは、ハイレゾで聴くとなお痛快だ。全米チャート1位の大ヒットを記録したこの曲では、全体にエネルギー感が増し、中域が分厚くなり低域の躍動感がより感じられるようになって楽しい。それでいて歌の魅力もちゃんと伝わってくる。アーティストの勢いを如実に感じる1曲。

  • Shake It Off/Taylor Swift
    Shake It Off
    Taylor Swift

    家庭教師のトライ「Try IT」TVCMソング

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Maroon 5「Moves Like Jagger」

  • (収録アルバム:Maroon 5『Hands All Over [Deluxe] 』)

    フロアの熱気を伝える軽快なダンス・ロック・チューン

    アメリカの人気バンドの2011年作。女性シンガー、クリスティーナ・アギレラをフィーチャーした軽快なダンス・ロック・チューンで、全米1位の大ヒットとなった。ハイレゾで聴くと、音の歯切れの良さと全体のエネルギー感が増したように思われる。ダンスフロアの熱気が伝わってくるような楽しさで、四つ打ちのキックの音が気持ちよく、つい音量をあげたくなる。必要にして十分な無駄のないアレンジや小気味のいい演奏も、クリアで音の分離のいいハイレゾで聴いてこそ、真価が発揮される。

  • Moves Like Jagger (featuring Christina Aguilera)/Maroon 5

Beck「The Golden Age」

  • (収録アルバム:Beck『Sea Change』)

    モダン・アメリカン・ロックの鬼才による心地よいサウンド

    現代モダン・アメリカン・ロックを代表する鬼才の2002年作。斬新な音作りに定評がある人だが、本作はメロウでメロディアスでアコースティックなシンガー・ソングライターとしての側面にフォーカスした作品で、良い曲・良い歌が、趣味のいいアレンジと丁寧なプロデュースで聴ける。圧倒的な録音の良さでも定評がある名盤で、ハイレゾでは音の広がりと高低域の自然な伸びが素晴らしい。とくにこの曲は音のハンモックに揺られるような心地よい空間を味わえる。抑制の効いたベックのヴォーカルもニュアンス豊か。

  • The Golden Age/Beck
    The Golden Age
    Beck

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