mysound SPECIAL PLAYLIST by DJフクタケ


このゴールデンウィーク、仕事やのっぴきならない事情で旅行や遠出が出来ない人、ヒマだけど出不精、でも旅行気分だけは味わいた~い!なんてワガママな人、そんな方々にお送りするのがこのプレイリスト。面倒な旅支度をしなくてもOK!外国語が話せなくてもノープロブレム! 公式歌謡曲MIX CD『ヤバ歌謡』シリーズを手掛けるDJフクタケがナビゲートする、耳で聴く歌謡曲世界一週旅行にレッツゴ~!




ORIGINAL PLAYLIST

  • #1.サーカス-"アメリカン・フィーリング"


    世界一周の旅、まずは飛行機でアメリカへ。大空へ飛び立つににはこの曲! 1979年にJAL<COME TO AMERICA'79>キャンペーンソングとしてテレビCMなどでも使用された本作は、"Mr.サマータイム"などのヒット曲を持つ男女混声コーラス・グループ、サーカスの代表曲のひとつ。緻密なハーモニーが織りなす爽やかで美しい響きは旅への期待感を大いに盛り上げてくれます。今や「世界のサカモト」となった坂本龍一(現在NY在住)による流麗な編曲も聴きどころ。

  • アメリカン・フィーリング/サーカス
  • #2.大貫妙子-"メトロポリタン美術館"


    アメリカ観光の目玉といえば、ニューヨークのメトロポリタン美術館。1984年にNHKの児童向け歌番組『みんなのうた』で放送された本作は、この美術館を題材に大貫妙子が空想を広げ、閉館後の美術館で天使の像やファラオのミイラが真夜中に女の子と共に踊り出すというちょっと不気味だけどハマると癖になるファンタジックで楽しい内容。テクノ歌謡系の名曲にことごとく名を連ねる清水信之の編曲の妙にもじっくり耳を傾けてみてください。

  • メトロポリタン美術館/大貫 妙子
  • #3.庄野真代-“飛んでイスタンブール”


    アメリカで世界有数の美術館を堪能したら、次は一気にトルコへ飛びましょう。そう、飛んでイスタンブル! 本作は1978年に発表され、歴史、文化、経済におけるトルコの中心地、イスタンブル(歌詞等では「イスタンブール」表記)を題材に女性の失恋と旅路を描いた内容。海外旅行ブームと女性の自立といった時代の空気にもハマり、大ヒットしました。ギリシャの民族楽器「ブズーキ」のエキゾチックな響きが異国の旅情をかきたてます。

  • 飛んでイスタンブール/庄野 真代
  • #4.弘田三枝子-“ナポリは恋人”


    トルコを経由してヨーロッパに入り、次に訪れるのは南イタリア最大の都市、ナポリです。ジリオラ・チンクェッティのイタリアン・ポップスのヒット曲“Napoli, Fortuna Mia”をミコちゃんこと弘田三枝子が日本語でカヴァーした本作は、その類まれなるヴォーカルの表現力とパンチの効いた発声で本場のイタリア人顔負けの情熱的なヴァージョンとなっており聴き応えはバツグン。聴けばヴェスヴィオ火山を背に美しく広がる港町の情景が浮かびます。

  • ナポリは恋人 <NAPOLI, FORTUNA MIA>/弘田三枝子
  • #5.高橋由美子-“コートダジュールで逢いましょう”


    ナポリから海岸沿いに北上すると、イタリアとフランスの国境周辺に美しいブルーの海岸を持つ保養地に辿り着きます。このエリアは紺碧海岸=コートダジュールと呼ばれ欧州の人々に愛されています。「アイドル冬の時代」と呼ばれた時期である1992年発表の本作は、秋元康がこの地をイメージした詞を提供。従来のアイドル然とした雰囲気から高橋由美子が大人のイメージへと変わるターニングポイントとなった名曲アイドル歌謡です。

  • コートダジュールで逢いましょう/高橋 由美子
  • #6.大滝詠一-“カナリア諸島にて”


    地中海エリアからジブラルタル海峡を抜けて大西洋に出るとアフリカ大陸の北西沿岸に7つの島が見えてきます。そう、これがスペイン領のカナリア諸島。大滝詠一による1981年の大ヒットアルバム『A LONG VACATION』に収録された本作は、作詞を担当した松本隆はカナリア諸島に訪れたことがないまま想像で作詞したというエピソードがあります。GW特にどこにも行かない人に向けた選曲としてこれほどふさわしい曲も無いのではないでしょうか?

  • カナリア諸島にて/大滝 詠一
  • #7.早見優-“Caribbean Night”


    カナリア諸島から大西洋を横切るとカリブ海域のサンゴ礁と美しい島々があなたを出迎えてくれます。1987年に発表された早見優の21枚目のシングルにあたる本作は、中原めいこの作詞・作曲によるラテン・フリースタイル調のファンキーでダンサブルな楽曲。旅の開放的な気分とカリブの熱い気候の相乗効果でいつもより大胆な気分に・・・?アヴァンチュールを求めカリブの夜にダイブしてしまいそう・・・!そんな狂おしさを感じさせる一曲です。

  • #8.橋幸夫-"恋のメキシカン・ロック"


    カリブ海から西に進むと北アメリカ大陸の南部、メキシコ合衆国に到着。メキシコといえば、日本のリズム歌謡における重要作、橋幸夫の"恋のメキシカン・ロック"を忘れてはいけません。ラテンのリズムと歌謡曲の素敵な出会いが産んだ名曲で、2005年にはfeat.スカポンタスでセルフカバーもされました。で・・・メキシカン・ロックって結局何なの?」とか野暮な疑問はこの際忘れてテキーラ片手に陽気なリズムに身を委ねてみませんか?

  • 恋のメキシカン・ロック/橋 幸夫
  • #9.石井明美-"ランバダ"


    旅も大詰め!メキシコから南下すると南アメリカ大陸。ブラジルやコロンビアといった南米の音楽が混合される中で生まれ、1990年に日本で一世を風靡したのが"ランバダ"!フランスの多国籍グループ、カオマの"Lambada"を日本語カヴァーした石井明美の"ランバダ"は日本人好みの「泣き」のメロディと、男女が情熱的に腰をすり寄せ合うダンスで一大ブームとなりました。漂う哀愁が旅の終わりのセンチメンタリズムを加速させます。

  • ランバダ/石井 明美
    ランバダ
    石井 明美

    • シングル
    • アルバム
  • #10.森高千里-"香港"(200曲セルフカバーVer.)


    帰国目前、旅の最後を飾るのは香港でのグルメ三昧!原曲は森高千里の1990年発表のアルバム『古今東西』収録。本作は本人のドラム演奏でセルフカバーした新録音ヴァージョン。中華料理や香港の街の印象を、飾らないというか、飾らなさすぎる言葉で歌う不思議な旅の感想ソング。他愛もない言葉の連なりが何とも言えない味わいと切なさを醸し出す、まさに森高ワールドを堪能できる一曲。tofubeatsとの共演などで知った世代にもオススメ。

  • 香港(200曲セルフカバーVer.)/森高千里
    香港(200曲セルフカバーVer.)
    森高千里

    • シングル
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    • 着うた®

PROFILE

DJフクタケ

1990年代よりDJとして歌謡曲をクラブ・ミュージック・マナーでプレイするスタイルで活動。"テクノ歌謡"のジャンル概念をいち早く提唱し、1999年にCD『テクノ歌謡コレクション』シリーズ(P-VINE)を、選曲家チーム8-bitsメンバーとしてコンパイル。現在は、東京を拠点に各地でJ-POP・和モノ系や80's~90's洋楽系パーティを中心にプレイ。また、1960~80年代のオールドスクールなアニメ・特撮楽曲をレアグルーヴ解釈でアナログ7インチシングルレコード(ドーナツ盤)でDJプレイするスタイルにもこだわっている。2013年からはDJミッシェル・ソーリー a.k.aミッツィー申し訳とのコンビによるアナログ専門B2Bユニット Do The Negative Thinking!!!も展開。2014年2月、ユニバーサル・ミュージックより昭和歌謡・ポップス楽曲による公式和モノDJ MIX CD『ヤバ歌謡 -SUPER NONSTOP MIX-』を発表しメジャー進出。2015年2月25日に『ヤバ歌謡2 -TVテーマ編-』、7月8日には『ヤバ歌謡3 -音頭編-』と連続リリース。ライターとして、雑誌「レコード・コレクターズ」、「TRASH-UP!!」等で音楽系の記事連載も手がける。

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