イマドキ女子なラップユニットchelmicoが登場!気温35度、ハチミツに埋め尽くされた密室で聴きたい曲とは?

イマドキ女子なラップユニットchelmicoが登場!気温35度、ハチミツに埋め尽くされた密室で聴きたい曲とは?
mysoundイチ押しのアーティストにテーマに合わせた楽曲をピックアップしてもらい、その曲にまつわるエピソードから本質を掘り下げていくプレイリスト企画。今回は等身大のリリックで人気を集めるRACHELとMAMIKOによる女性2人組ヒップホップ・ユニット、chelmico(チェルミコ)の登場です。彼女たちは9月6日に6曲入りの最新作『EP』をリリース。ここでは2人が敬愛するRIP SLYMEにも通じるような、過去最高にポップでクールなchelmicoワールドを広げています。今回は『気温35度、ハチミツに埋め尽くされた密室で聴きたい曲』というユニークなテーマで、お気に入りの楽曲を5曲ずつ選んでもらいました。

chelmicoの2人
L→R : MC MAMIKO, MC RACHEL

MAMIKO “「chelmicoでこういう曲がやりたい」と教え合うこともあります”

―2人は学生時代や幼少期に、お気に入りのプレイリストを作った経験はありますか?

RACHEL:
私は恋人に振られたときに失恋のプレイリストを作ってました(笑)。どんな曲が入ってたかは全然思い出せないけど、暗い感じだったと思います。むしろ思い出したくない・・・!好きな曲をCDに焼いて、お互いに貸しあったりもしていましたね。

MAMIKO:私は作っていなかったんですよ。でも、aikoとかをシャッフルして「今はこんな気分なんだな、自分」って聴いてました。私は音楽の趣味が合う友達が少なくて、中学の頃はひとりでディグってはお兄ちゃんとかに話していましたね(笑)。おさがりのiPodをもらって、そこに入っていたタン(Tunng)みたいなフォークトロニカを聴いたりもして。

―お互いに音楽を教え合うこともありますか?

RACHEL:
もちろん!RIP SLYMEのように2人とも好きな音楽はありますけど、実はもともとの趣味は結構違うんですよ。

MAMIKO:私はゆっくりした曲が好きで、RACHELは速い曲が好き(笑)。でも、お互いの好きな音楽を聴かないわけではなくて、RACHELと知り合ってから、音楽の趣味が広がったと思います。「chelmicoでこういう曲がやりたい」と教え合うこともありますよ。

―さて、今回は、『気温35度、ハチミツに埋め尽くされた密室で聴きたい曲』というテーマでプレイリストを作ってもらいました。これはめちゃくちゃ面白いテーマですね。

RACHEL:
読まれると恥ずかしい(笑)。

MAMIKO:RACHELが考えたんですよ(笑)。

RACHEL:夏っぽくしたいと思ったんですけど、「それ何?」という取っ掛かりがある方が、「どんな曲?」と記事を見てくれたり、曲を聴いてくれるんじゃないかと思ったんです。

MAMIKO:言ってしまえば、“ドロドロに暑い夏の日”ということですね(笑)。

RACHEL “バンドをやっていたときにこの時代の音楽を聴いて、その中で好きになったんです”

―では、1曲ずつ選んだ理由や、その曲との思い出を教えてもらえますか?RACHELさんの1曲目はゆらゆら帝国の「おはようまだやろう」です。

RACHEL:
ゆらゆら帝国は暑い夏に聴きたくなるんです。私はツイッターのIDも「@ohayoumadayarou」なので、タネ明かしの意味も込めて選びました。バンドをやっていたときにこの時代の音楽を聴いて、その中で好きになったんですよ。
  • ―すぐ好きになれました?

    RACHEL:
    全然。それまで聴いていた音楽とかけ離れていて、最初は「気持ち悪っ!」って(笑)。聴くうちに味わい深くなってきました。2曲目のチェット・ベイカーは最近よく聴いていて、今回のテーマにも合うと思って選びました。コリーヌ・ベイリー・レイは、前付き合っていた彼が教えてくれた曲。『The Heart Speaks in Whispers』を貸してもらったら全曲よくて、中でもこの曲はよく聴きます。マック・ミラーとアリアナ・グランデの「My Favorite Part」も、トロッとしていてコリーヌの曲に通じる気持ちよさがありますよね。

  • ―そしてRACHELさんの最後は『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』の主題歌になった、TERIYAKI BOYZの「TOKYO DRIFT (FAST & FURIOUS)」です。

    RACHEL:
    急にアゲアゲですけど、フックになる音が気持ち悪くて、その気持ち悪さが他の曲とも一緒かなと思うんです(笑)。1曲目の「おはようまだやろう」が入り口で、最後の「TOKYO DRIFT」でアゲる/めちゃくちゃになるというイメージですね。

MAMIKO “私はぐちゃぐちゃになった末にチルする感じです”

― 一方、MAMIKOさんの1曲目はBLACKPINKの“BOOMBAYAH”。韓国語バージョンです。

MAMIKO:
RACHELから選曲テーマが来たときに自分でも噛み砕いたんですけど、「セクシーな曲ってこと?」と思って。その上で、私が今ハマっている曲を選びました。 「BOOMBAYAH」はMVを観て「可愛い!何でこんなにセクシーなの?!」と思って、韓国語の歌詞を頑張って覚えてます(笑)。リサが可愛くて、とびきりセクシーなんですよ。次のRIP SLYMEの“熱帯夜”はそのままです(笑)。「BOOMBAYAH」のアゲた雰囲気のセクシーから、ねっとりした夏の夜に変わる感じ。

  • ―その出会いが後に、chelmicoの2人が意気投合するきっかけに繋がるわけですね。

    MAMIKO:
    大事な思い出ですね。ACOの「揺れる体温 (TYO mix)」は、リリックに入れるくらい好きな曲。「熱帯夜」よりもさらにゆったりした感じで、セクシーでハマってます。次のエル・ヴァーナーは知り合いに教えてもらって衝撃的でした。エスペランサ・スポルディングは、この曲が入ったアルバムを丸々聴いてます。この前RACHELとレンタル店に行ったときも、ジャケットを覚えていなくて、「何これ?!」と思ったりして(笑)。
  • RACHEL:「外タレの名前って色々あるね」と思っていたら、まみちゃんが「私が聴いてるやつだ!」って(笑)。まみちゃんが変な名前のアーティストを聴いていた。

    MAMIKO:(笑)。RACHELのプレイリストはぐちゃぐちゃになってアゲで終わるけど、私はぐちゃぐちゃになった末にチルする感じですね。

    RACHEL:まみちゃんだなぁ。

    MAMIKO:お互いにね(笑)。

RACHEL “とにかく、納得のいく曲を作り続けたいです”

―今回最新作『EP』がリリースされますね。プレイリストは凝ったテーマだったのに、このタイトルは真逆と言えるほどシンプルで面白いです。

RACHEL:
(笑)。それぞれの曲はEPを作るために作ったわけではないので、一貫したテーマがないんですよ。

MAMIKO:それに、じっくり考えてスベるよりはシンプルにしたい。このタイトルが一番chelmicoっぽいと思ったんです。実際、EPだし(笑)

―ははは。次はもう『EP』とはつけられないですね。

MAMIKO:
いや、分からないですよ?たとえば『EP2』とか(笑)。

RACHEL:『EP RISING』とか、『EP HOMECOMING』とか(笑)。

―(笑)。今回のEPでは、2人のラップがさらに上手くなっていることも印象的でした。

RACHEL:
前よりできることが増えたよね。

MAMIKO:うん。前のアルバムと聴き比べたら全然違うと思う。

RACHEL:常に上手くなりたいとは思っていますけど、今回はあえて上手く聴こえるラップをしたりもしました。あと、今回はまみちゃんがどちらかというと歌っぽい部分を担当したりして、今までより役割を分担したんです。ある程度、「ここはラップで」「ここは歌で」ということをあらかじめ考えたりもして。

―それでRIP SLYMEにも通じる、ラップ・パートとポップなサビとの対比が生まれているんですね。2人が特に印象に残っている曲というと?

RACHEL:
私は“ずるいね”。

MAMIKO:私も!(笑)。

RACHEL:今まで三毛猫さん(三毛猫ホームレス)にもらった曲は私がフックを書いていたんですけど、今回はまみちゃんにお願いして、めちゃくちゃいいフックができました。まみちゃんが丸々書いたものを私が歌うのも新鮮で、言葉の文節を切るタイミングが全然違って面白かったです。

MAMIKO:RACHELの場合は強い言葉を入れて、それが印象に残っていい曲になるんですけど、私は小さいことを積み重ねるタイプなんです。“ずるいね”は全部が直球で切ない曲。

RACHEL:「Countdown」に出てくる「答えはアンサー」もいいよね。ふたりで歌っているパートで、本当に意味がない(笑)。

―それが成立するのもヒップホップのよさですよね。

MAMIKO:
そうですね。自分が考えたものなら、「Highlight」の「拭う汗光る 君綺麗だね」は気に入ってます。これはメロディと同時に出てきたんですよ。

―今回『EP』を作ってみて、新しく可能性を感じた部分はありましたか?

MAMIKO:
今回は色んなタイプの曲が入っていて、幅が広がったと思います。「こんなこともできるんだ、chelmico」って。

RACHEL:それに、今回は1曲の中で歌っぽいパートとラップっぽいパートとを分けたので、次は逆に分けないでやったり、全部歌ったり、全部ゴリゴリのヒップホップで歌わない曲も作ってみたい!曲をくれるトラックメイカーの人たちがイケてる人ばかりなんで、きっといい曲を作ってくれると思いますし。とにかく、納得のいく曲を作り続けたいです。

MAMIKO:「こういう曲を作って」「こういうリリックで作ってください」という曲でも、絶対に自分たちの納得のいく曲にしたい。今はまだ、楽しくないことはしたくないので。

RACHEL:うん。そうやって、自分たちが好きなものをずっと作り続けていきたいですね。

しゃがむchelmicoの2人

マイクを持つchelmicoの2人

ポーズを決めるchelmicoの2人

ORIGINAL PLAYLIST

気温35度、ハチミツに埋め尽くされた密室で聴きたい曲

RACHEL(MC)

NEW RELEASE

chelmico『EP』
2017.09.06(水)Release
    • EP/chelmico

      アルバム

      1,234

      EP
      chelmico

DISCOGRAPHY

    • chelmico/chelmico

      アルバム

      1,851

      chelmico
      chelmico

PROFILE

MC RACHELとMC MAMIKOの女性2人組HIP HOPユニットchelmico(チェルミコ)。2014年のイベントをきっかけに結成し、2016年10月に1st album『chelmico』をリリース。HIP HOPという枠に捉われないPOPセンスと本人達のキャラクターによりクリエイターから注目を集めまくり、様々な方面に飛び火して話題となる存在に。企業のCM、web CMを多数経験しながら満を持して約1年振りの新作『EP』を2017年9月にドロップ。都内のイベントを中心に精力的にライブを行い、8月には初めて<サマーソニック>のステージに立った。

LIVE

■<EPでたよパーティー>
日程:2017年9月10日(日)
会場:渋谷SOUND MUSEUM VISION
料金:ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500

詳細はオフィシャルサイトで
http://chelmico.com/live


Text&Interview:杉山 仁
Photo:横山 正人

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