#本屋の音楽:居心地のいい空間を演出する店内BGM10選(邦楽)

#本屋の音楽:居心地のいい空間を演出する店内BGM10選(邦楽)
山田友佳里です。2両編成で下高井戸—三軒茶屋間を繋ぐ世田谷線のまんなか、松陰神社前にお店を構えるnostos books(ノストスブックス)でディレクターやバイヤーをしています。店内BGMの選曲も基本的に私がしているので、今回は居心地のいい空間を演出する「本屋の音楽」と題して10曲ご紹介します。すべて邦楽で、音楽に詳しくない方でも一回聴いただけでグッとくるものばかりですので、ぜひチェックしてみてください。カフェやショップのBGMにもおすすめです。

#1. Predown – Keep Silence

ハスキーでスイートなボーカルに癒やされてしまうPredawn。ふっと力の抜けた歌い方もリラックスを誘います。ビートレスだけどアコースティックギターはリズミカル。本を読むときやちょっとした文章を書くときにほどよいテンポをもたらしてくれるので、個人的な作業用BGMとしても愛聴しています。他のお店でも何度か聴いたことがありますね。ちなみに、PredawnのライブでのMCはとっても天然で可愛いですよ。

#2. 王舟 – tatebue

王舟は上海で生まれ、日本で育ったミュージシャン。この曲はポップでありながら、本人もインタビューで“ひとりで作っているときは、どこかの部族の音楽みたいだと思っていた。”と話すように、新鮮で印象に残るメロディがくせになります。基本的に歌詞は英語ですが、サビにかけて鼻歌のように気分良く歌い上げるスキャットがとても好き。お店のオープン前、掃除をしているときなんかに自分もつい口ずさんでしまいます。
    • tatebue/王舟

      シングル

      205

      tatebue
      王舟

#3. SPECIAL OTHERS – Laurentech

メジャーでは稀有なインストゥルメンタルでありながら、武道館公演も成功させたジャムバンド、スペアザ。ギターのイントロから始まり、ビートが乗り、キーボードがメロディを包み込む……。音の一体感がとても気持ち良いんです。自分がお客さんだったとして、初めて入ったお店でこれがかかっていたら、迎え入れられているような気分になるだろうなあ。するすると緊張がほぐれていき、幸福感に包まれる1曲。

#4. 小瀬村晶 – Light Dance

音楽好きが高じて、nostos booksでも音楽フェアを企画しました。今年10周年を迎えたレーベル・SCHOLEからリリースしたアルバムを展開させていただいたのですが、この曲の入ったアルバム『Tiny Musical』をBGMにすると、お客さんにもスタッフにも好評でした。ピアノだけで奏でられるメロディは踊るように跳ねるけれど決して派手ではなくて、シンプルでひたむき。だからこそスッと胸に染み込んでくるのかもしれません。ギターとハーモニカで演奏した別バージョンも、同アルバムとSCHOLEのコンピレーションアルバム『Schole Collection I』に収録されていますので、ぜひチェックしてみてください。

#5. haruka nakamura – arne

同じく『Schole Collection I』からharuka nakamuraの「arne」を。収録されているオリジナルアルバム『grace』は、自身の地元である、青森の夕暮れの風景を描いたアルバムのひとつ。自分自身が石川の生まれで田舎育ちなので、初めてこの曲を聴いたとき、真っ先に懐かしさを覚えました。夕日に紅く染まっていく空、夕焼けが映って揺れる川の水面、そんなかつて毎日見ていた風景の移ろいが瞼の裏に浮かんできます。それにしてもこのコンピは素晴らしい。全曲推し。
    • arne/haruka nakamura

      シングル

      250

      arne
      haruka nakamura

#6. [.que] – drops

皆さんは「フォークトロニカ」ってご存知ですか?フォークとエレクトロニカの要素を併せ持ったジャンルを指すそうです。エレクトロニカと聞くと、つい「ピコピコ」を想像していたのですが、[.que]と出会って、エレクトロニカは「キラキラ」にもなるんだと知りました。“drops”では、キーボードが優しく畳み掛けるフレーズを、まるで木漏れ日が差すように照らし出す電子音がとっても綺麗で。曲が進むにつれて壮大になっていく展開は、どんな小さな空間にもゆったりとした広がりをもたらしてくれます。小規模なお店のBGMにいかがでしょうか。
    • drops/[.que]

      シングル

      250

      drops
      [.que]

#7. organic stereo – Road movie

森川裕之によるソロプロジェクト、organic stereoから。タイトルどおり、ロードムービーの道のようにどこまでも続いていくメロディが心地良いんですよね(珍道中じゃなくて良かった)。耳に残るフレーズもさらっとしているから、飽きずに何度でもリピートできちゃう。聴き込むうちに、まるでオープンカーに乗っているような風も感じたりして。本を合わせるなら、旅のエッセイなんかと相性が良さそうです。

#8. toe – Song Silly

洗練されたフレーズと構成、そして高いテクニックゆえに引き込まれてしまうtoe。「Song Silly」では特に少ないフレーズを何度も使う構成になっていて、すごく耳に残るので、気に入ってくださる方が多いのです。曲に合わせてヒゲが剃り落とされていく斬新なMVもぜひ。ライブは楽器だけでなく全身で音楽を奏でるのでとにかくエモい!本屋のBGMとして聴いたことをきっかけに、ライブに足を運んでくれる方が増えれば嬉しいですね。

#9. Ovall – Moon Beams

選曲も終盤に差し掛かったところで、遅い時間帯にかけたい曲を選んでみました。Ovallは、ジャズ・ソウル・ヒップホップなどの要素を併せ持ったバンド。「Moon Beams」では、艶のあるピアノとジャズ特有のバックビートが夜のムードを演出してくれます。ちょっと大人な気分になって、刺激的なファッションフォトのビジュアルブックなんか、パラパラとめくりたくなってきますね。本屋もいいですが、バーのようなお酒を置く空間にはもっと合いそう。

#10. Ropes – パノラマ

くるりやASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文のソロプロジェクトGotchなどのコーラスも務めるシンガー、AchicoとART-SCHOOLやMONOEYESなどで活躍するギタリスト、戸高賢史からなるRopes。囁き、語りかけるような優しいボーカルに、温もりのあるエレキギターが寄り添い、とてつもない包容力で骨抜きにされちゃいます。ちなみに、同録の“メトロ”とどちらを紹介しようか迷いました。イントロでギターが奏でる電車のガタンゴトンが毎日見送る世田谷線の音みたいで、親しみを覚えてしまって。“メトロ”も聴いたら、ぜひ世田谷線でnostos booksへ。

  • 音楽に聴き入りすぎず、本もじっくり見てもらえる音楽を選んでみました。音楽関連のマニアックな本や、美しいアートブックも取り揃えていますので、ぜひお店に遊びに来てください。

PROFILE

山田友佳里

nostos books ディレクター/バイヤー、フリーエディター/ライター
金沢出身、平成生まれのエディター/ライター。音楽やアート、写真に関する記事を書いてます。古着とスパイス料理にハマり中。ライブハウスでもっと日本酒が飲めるようになってほしい。

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