

2/5 ku-ki vol.8「光の音楽会」 at 青山 Spiral Hall
2001年より渋谷ism、青山CAYなどで行われていたイベント、[ku-ki]が今年も開催された。これまでにSaigenji、Kaoru Inoue(Chari Chari)、Fuminosuke(Tsuki-No-Wa/棗)、Susumu Yokota、明鏡止水など様々なアーティストを向かえて開催されてきたこの[ku-ki]が、今回はスパイラルホールに場所を移しての開催となった。


まず会場に入ると目につくのがこの展示だろう。
Shinji Sasadaと、lanryu(合掌,lifepack)+サトウヨシロウ+lui(doa)によるInteractive Visual Installation。鑑賞者と投影されている布との距離に応じて映像が変わるなど、クラブイベントの中にメディアアートの要素を取り込んでいこうとする姿勢が見られた。
ラウンジ、ホワイエには名古屋からkontrajazz、秋田からsoraのDJプレイ や、目黒のカフェチーム“mws a point”のオリジナルカクテルや料理など、フェスティバル的な計らいがあり、イベントの雰囲気を作り上げていた。
オープニングアクトは追田悠の映像とともに、ROVOのバイオリニスト、勝井祐二がソロを務めた。エフェクターを駆使し、バイオリンの音とは思えない幻想的な音を作り出し、リズムを作り上げてしまうのには圧巻だった。


ラウンジでもプレイしていたkontajazzのDJを挟み、真鍋大度のturntable actが始まる。音楽、映像プログラミング環境 max/msp/jitterを用いた、ms.pinkyというソフトウェアを使ってパフォーマンス。サイン波、フェイザー波などを録音した特殊なアナログレコードを用い、その音maxで検出・解析することによって、音と映像をスクラッチする。ノイジーなグリッチサウンドと共に、ターンテーブルの動きの数値を受けてSatoshi HORIIが映像をコントロールする。PAブース前方に特設したステージに、Power Mac G5と20インチクラスのディスプレイを持ち込んで、パワフルにプレイしていた。

DJ KlockとLighting PerformanceのShinkilowのコラボレーション。
エフェクティブなスクラッチと個性的な選曲によって作られる斬新なDJスタイルに、独自の照明技術を駆使した、アート集団「神鬼廊」の演出がコラボレーションする。



さらに、ボアダムスなどざまざまなアーティストのレコーディングに参加しているパーカッションの山北健一と、オープニングソロを務めたROVOの勝井祐二が加わる。映像は、MTV JAPAN、映像制作会社ピクスに所属している西郡勲。ACIDMANのPV制作に参加、イギリスの映像フェスティバル「onedotzero_nippon2004」ではFour Tetとの共演を果たした。スパイラルホールの巨大な壁に投影しても全くピクセルが見えないほどの高画質のVJに、自分を含め、戸惑いを隠せない観衆、兼、VJもいたのではないだろうか。。
これでもかというくらいのグルーヴを生み出すKinka&Yogurtのプレイには、棗、calmなどのPVを手掛け「Sound Garden@原美術館」や「sound×vision」にも参加した小野浩太の映像が流れる。大量のVHSを用い、昔懐かしいおもちゃの教則ビデオなどを素材に、DJと同様に激しいVJを繰り広げていた。

最後のプログラムとなるDJ Hikaru(BLAST HEAD)×O/L Project。ストーリー性のあるDJに対し、ミラーボールなどを巧みに用いた照明効果、空間演出をするO/L Project。メンバーは不定で、今回は空間演出集団Shinkilowとku-kiの演出家michi、Kikuchi Haruma(ONZO)などで構成されていた。ミラーボールを手動で、かつ高速で回すなど、パフォーマンス性をあわせ持つ空間演出となっていた。また、正面と左右、3面に映像を投射することで、フィナーレにふさわしい、壮大な空間を演出していたのではないだろうか。
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