■岩井俊二の世界は「音楽」である。
ジャンルをも国境をも超えて多彩な活動を展開する作家、岩井俊二。物語と旋律と映像のハーモニーはファンを魅了してやまない。音楽活動は近年とくに精力的で、サウンドトラックというフィールドで独自の音楽世界を表現しながら、音楽ユニット、”ヘクとパスカル”を主宰する。『チィファの手紙』では主演の周迅とプロデューサーのピーター・チャンと期間限定ユニット”有生之年”を結成。呉青峰が歌詞を書き下ろし『様子』を発表。この楽曲をプロデュースしたのが岩井のもう一つのユニット、”ikire”。そんな岩井とikireによる『チィファの手紙』オリジナルサウンドトラックが『年代記CHRONICLE』である。作曲は岩井俊二、の他、ikireの市川和則とChima。ギターはikireの市川和則。ヘクとパスカルからはヴァイオリンとチェロで荒井桃子と林田順平が参加。そして岩井自身長年のファンであった中村由利子がピアノ演奏で参加。優しくも、切ない”抒情小曲集”が完成した。同窓会で再会した男女のデリケートな記憶の旅が清冽なる旋律によって綴られてゆく。全19曲を収録。
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