アルバム
2001/1/1リリース
7曲収録
916円
再生時間:55分25秒 / コーデック:AAC(320Kbps)
ファイルサイズ:129.51 MB
■ベートーヴェンの音楽世界の最深遠部を聴かせる作品の一つである、弦楽四重奏曲第13番の「顔」は第5楽章「カヴァティナ」と申せましょう。ヴァイオリンの美しいメロディーによって主導される、安らかで温かみのある音楽が胸に染みます。それと好対照をなすのは、元来はこの第13番の終楽章として作曲された、音楽史上最も偉大なフーガの一つである「大フーガ」の恐ろしいまでの緊迫感です。頻出する切り裂くような音型や激しいアクセントはまさにエネルギーの塊、4つの楽器がこれでもかといわんばかりに弾き鳴らされる様は圧巻です。またこの大フーガに差し替えられた現在の第6楽章の持つ明るい軽やかさが、これまた好対照となっているのも興味深い点です。
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